VAGUE(ヴァーグ)

トム・クルーズが映画で乗った未来の「レクサス」のお値段は? 映画「マイノリティ・リポート」で燃料電池車だった「レクサス2054」とは

未来の燃料電池車という設定だがエンジンはシボレー製

 映画『マイノリティ・リポート』(2002年公開)に登場した未来的なクルマを覚えている人はいるだろうか? 同作品の監督、スティーブン・スピルバーグがレクサスに依頼し、誕生したクルマが「レクサス2054」であった。“2054”は2054年が舞台だったことに由来している。

 デザイン指揮は、コンセプトデザイナーのハラルド・ベルカー氏。開発は、カリフォルニアにあるトヨタの米国デザイン拠点「キャルティ社」が担当した。当時、レクサスがこの車両と映画を用いたマーケティング・ライツを500万ドルで取得したことが話題となっていた。

 そんなレクサス2054が2022年5月13日〜21日にかけて開催された、Mecumオークションズに出品された。

 何台のレクサス2054が作られたのかは定かではないが、かつて2013年にRMサザビーズのオークションへ1台出品されたことがあった。一般的なカーアクション映画では、劇中車は複数台用意されるものだが、CGを駆使していた映画『マイノリティ・リポート』では、実車の走行シーンはほとんどなかったのではないだろうか?

映画『マイノリティ・リポート』に登場したレクサス2054(C)Mecum Auction
映画『マイノリティ・リポート』に登場したレクサス2054(C)Mecum Auction

●撮影用なので中身はかなりアバウト

 2013年に出品されていたレクサス2054には、“撮影時にトム・クルーズが運転した個体”と明記されていた。撮影当時は小型エンジンを搭載しており、後にシボレーのエンジンに載せ替えられ、各地の自動車ショーで展示されてきた、という。

 また、オークション出品時、フロント周りのボディパネルにヒビが入っており、車両にはスペアボディが付属品として含まれていた。このオークションにおいて、レクサス2054は1万6500ドルで落札された。

 公道走行できない車両とはいえ、スピルバーグ作品でトム・クルーズが乗った車両とあれば、もっと評価されてもいいのでは、と思ってしまう。

 今回Mecumオークションズに出品されたものが、RMサザビーズに出品されていたものと同一個体か否か、車体番号がないので確認できなかった。

 そして、最低落札価格も設定されていなければ、予想落札価格も表示されていない。まぁ、映画に登場した“コンセプトカー”に中古車相場があるわけもなく、高値で落札されるか、安値で落札されるかは、まったくの未知数だ。なお、レクサス2054は映画『マイノリティ・リポート』だけでなく2005年に公開された映画『アイランド』という作品にも登場している。

 映画内でのレクサス2054は燃料電池車で、事故回避システムやバイオメトリック認証が搭載されており、劇中では、音声コマンドで食べ物を発注したり、音楽を流したりしていた。映画が公開された頃は“ふーん”としか思わなかったがシーン。あれから20年の月日が流れ、音声コマンドは現実化している。

Gallery【画像】トム・クルーズが実際に映画『マイノリティ・レポート』で乗ったクルマを見る(7枚)

RECOMMEND