新型「DS 4」と「ローラン・ペリエ・ロゼ」に酔いしれてわかった「フランスの匠の技とコダワリ」
「ローラン・ペリエ・ロゼ」独特のボトルデザインと「DS 4」のインテリアデザイン
まず「ローラン・ペリエ・ロゼ」の最大の特徴はそのボトルデザインだ。これは試飲するまでもなく誰でも見ただけでわかる特徴である。先述のとおり、そのデザインはアンリ4世時代のボトルからインスピレーションを得たものである。
「偉大なるキュベは、独特なボトルでサーブされるべき」ということで選ばれたどっしりとふくよかなボトルは、数ある有名なメゾンのシャンパンとは一線を画する独特のオーラを放っている。口に含む前から芳醇な味わいを予感させるに足るデザインだ。
一方のDS 4は、第37回フェスティバル・オートモービル国際審査委員会主催の“Most Beautiful Car of the year 2022”を受賞したデザインが最大の訴求ポイントだ。とくにインテリアは、ギヨシェ彫りの一種である「クル・ド・パリ」文様など、直線的で幾何学模様を特徴とするアール・デコを強く意識したものだ。
アール・デコといえばニューヨークのエンパイア・ステートビルなどが有名だが、そもそもは1925年のパリ万博装飾美術博覧会(Exposition Internationale des Arts Décoratifs et Industriels modernes)の名前が由来となった装飾様式のひとつ。つまりはフランスで培われて開花したともいえる様式なのだが、こうした過去のフランス文化へのリスペクトは「ローラン・ペリエ・ロゼ」のボトルデザインに通じるものがある。
そしてDS 4独自のインテリアは、「偉大なるクルマは独特なデザインで触れられるべき」とでもいわんばかり。もちろん内外装の質の高いデザインは、DS 4のEMP2プラットフォームのレベルの高さや上質な乗り味を予感させるに十分なのである。

●アールデコを現代風にアレンジした「DS 4」のインテリア
ところで、現在一般的なフルート型ではなくて平たいクープ型に注がれた「ローラン・ペリエ・ロゼ」の外観は、なんとも美しいサーモンピンク。映画『華麗なるギャッツビー』でディカプリオが手にしていたのは、確かクープ型。そもそも立食式だったということもあるけれど、アール・デコ全盛期はクープ型が主流だったということをリスペクトしてのチョイスなのだろう。そんなことを思いつつ口に含んだ「ローラン・ペリエ・ロゼ」は、まだ草いきれが強くない春の芝生の上で、なんとも爽やかな香りを運んでくれた。
味わいは、甘すぎず辛口すぎず、凝縮されたフルーツフレーバー。料理とのマリアージュも当然ながら楽しめるテイストなのだが、それだけで余韻を楽しめ、何杯もいけてしまう──つまり、ついつい飲みすぎてしまう、とても危険なものでもあった。乾杯の後、さっそくサーブルドール騎士団から空のグラスに2杯目を注いでもらったほどだ。
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