一度乗るとエンジン車に戻れない!? 日産「サクラ」は200万円以下で買える「最強の街乗りモデル」
街乗りグルマに欠かせない実用性も上々
走り味のよさから、シティコミューターやセカンドカーとしておすすめのサクラだが、街乗り重視となると気になるのは使い勝手だろう。サクラはこの点においても優秀だ。

サクラのベースモデルは日産の軽自動車「デイズ」だが、EV化にともなうサスペンション変更で荷室のフロア下スペースが狭くなったことを除けば、キャビンのサイズはデイズから変わっていない。そのためフルサイズセダンに匹敵する、ゆったりとしたリアシートなど、デイズで好評のポイントが継承されている。
一方、デザインはエクステリアだけでなくインテリアも、デイズとは異なるサクラ専用の仕立て。ダッシュボードやドアトリムまで専用デザインなのだから恐れ入る。
なかでも、随所にファブリックをあしらって上質感を高めているあたりは、サクラにかける日産自動車の意気込みが伝わってくる。
●補助金を踏まえるとさらに際立つハイコスパ
昨今のEVは、航続距離が400kmを超えるモデルも珍しくない。それを考えると、1充電あたりの航続可能距離が最長180kmというサクラは物足りないと感じる人も多いだろう。
しかし、それには大きな理由がある。サクラは想定される使い方を街乗りに特化することで、航続距離をむやみに伸ばさず、そのぶん、バッテリーの搭載量を少なくして価格を引き下げているのだ。
200Vの普通充電の場合、バッテリー残量警告灯が点いた状態から満充電まで要する時間は約8時間。もちろん急速充電にも対応するが、大型バッテリーを搭載するEVほど充電速度が速くないため、オーナーは自宅に充電設備がある、または設置できる人が前提と考えるのがいいだろう。

そんなサクラには3つのグレードが用意されるが、いずれもバッテリー搭載量を含むパワートレインは共通。それぞれの差は装備レベルの違いとなる。価格は233万3100円から294万300円だ。
そのプライスタグにもかかわらず“実質200万円以下で買える”と紹介したのは、購入の際にEV普及のために国が用意した補助金(55万円)を受けられるため。さらに、居住する自治体から補助を受けられるケースもあり、たとえば東京都の場合、45万円(さらに市区町村の補助金が追加されることもある)の補助を受けられるため、実質価格はベーシックグレードで150万円以下となるケースも。こうなるとコスパの面でもサクラの優位性は揺るがない。
* * *
いま、セカンドカーに最高の街乗りグルマを探しているのであれば、サクラが最適解であることに疑いの余地はない。軽自動車ながら走り、デザインともに軽自動車の概念を超えた上質さこそが、サクラ最大の魅力といえるだろう。
●Nissan Sakura G
日産 サクラ G
・車両価格(消費税込):294万300円
・全長:3395mm
・全幅:1475mm
・全高:1655mm
・ホイールベース:2495mm
・車両重量:1080kg
・駆動方式:前輪駆動
・電気モーター:交流同期電動機
・定格出力:20kW
・最高出力:47kW(64ps)/2302〜10455rpm
・最大トルク:195Nm/0-2302rpm
・駆動用バッテリー:リチウムイオン電池
・総電力量:20kWh
・交流電力量消費率(WLTC):124Wh/km
・1充電走行距離(WLTC):180km
・サスペンション:(前)ストラット式、(後)3リンク式
・ブレーキ:(前)ディスク、(後)ドラム
・タイヤ:(前)155/65R14、(後)155/65R14
page
- 1
- 2
VAGUEからのオススメ

タイヤの選び方が変わるーーデザインによる世界観の表現と性能とを両立したブリヂストン REGNO「GR-XIII B Edition」で“大人のドレスアップ”【PR】