アクティブな雰囲気で走りも上質な三菱「eKクロスEV」を“スポーツカー乗りのセカンドカー”に推す理由
エンジン車にはない力強い走り
動力性能や走行フィールにおいて、エンジン車にはない魅力を備える点もeKクロスEVの美点だ。アクセルペダルをひと踏みするだけで、その素晴らしさを実感できる。
最高出力こそ軽自動車のメーカー自主規制である64psにとどまるが、規則に上限のない最大トルクは195Nmと、ターボエンジンを搭載する軽自動車に対し、約2倍の数値をマークする。しかもモーター駆動車らしく、アクセルペダルを踏むと同時に厚いトルクを発生するから、力強さにおいては並の軽自動車とは一線を画す。おまけに、加速する際の優れた静粛性も感動的。これだけで軽EVを成立させた価値がある。

また他のEVと同様、ガソリンスタンドへ出かけて給油する手間が必要ないことも、EV化のメリットのひとつといえる。なかでも、1回の給油で走行できる距離が短い軽自動車の場合、そのメリットは大きい。
eKクロスEVは急速充電と普通充電に対応するが、後者の場合、自宅で200Vの電源にケーブルをつなぐだけでOK。バッテリーがほぼ空の状態から満充電までの所要時間は約8時間というから、夕方帰宅した後すぐにケーブルを接続すれば、朝までには充電が完了する計算だ。
もちろん、長距離移動時は外出先での充電が必要となるケースもある。ちなみにeKクロスEVの場合、バッテリーがほぼ空の状態から8割まで充電するのに、急速充電器で40分ほどの時間を必要とする。
●元祖アイミーブと比べて実用性が格段に向上
ところで三菱自動車の軽EVといえば、2009年に事実上、世界初の量産EVとして発売され、一般ユーザーが普通に買える初のEVとなった「アイミーブ(i-MiEV)」を忘れてはいけない。そんな元祖とeKクロスEVとの最大の違いは、実用性だろう。

2台にはパッケージングからして大きな差がある。丸みを帯びたフォルムと後輪駆動を採用するアイミーブは、リアシートがあまり広くなかった。それに対し、eKクロスEVは大人が座っても広いと感じられるスペースが与えられている。
またメカニズムを見ても、最大トルクはアイミーブ時代の160Nmから2割もアップ。その上、航続距離はアイミーブが“JC08モード”で180kmだったのに対し、eKクロスEVはより厳しい計測となる“WLTCモード”で180kmへと向上している。
しかもそれは、カタログ上の数値だけではない。eKクロスEVはエアコン使用時や暖房使用時の実質航続距離においても落ち込みを抑えている。つまり、実用性と快適性の両面から、より我慢しなくていい乗り物へと進化を遂げたのがeKクロスEVなのだ。
* * *
eKクロスEVはどうしても“軽自動車のEV”という目で見てしまいがちだ。しかし、軽自動車ならではの運転のしやすさと、EV特有のストレスフリーの走りをあわせ持つことから、スポーツカーや大型SUVを所有している、本物を知る人たちのセカンドカーとしてもふさわしい1台だと思う。そして、遊び心あふれるeKクロスEVのアクティブなスタイルは、ほかとは違う個性を求めるそれらの人々にとって、最後の“ひと押し”となるだろう。
●Mitsubishi eK X EV P
三菱 eKクロスEV P
・車両価格(消費税込):293万2600円
・全長:3395mm
・全幅:1475mm
・全高:1655mm
・ホイールベース:2495mm
・車両重量:1080kg
・駆動方式:前輪駆動
・電気モーター:交流同期電動機
・定格出力:20kW
・最高出力:47kW(64ps)/2302〜10455rpm
・最大トルク:195Nm/0-2302rpm
・駆動用バッテリー:リチウムイオン電池
・総電力量:20kWh
・交流電力量消費率(WLTC):124Wh/km
・1充電走行距離(WLTC):180km
・サスペンション:(前)ストラット式、(後)3リンク式
・ブレーキ:(前)ベンチレーテッドディスク、(後)ドラム
・タイヤ:(前)165/55R15、(後)165/65R15
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