トヨタ新型「クラウン」はなぜ4種類のボディで登場!? 改めて感じたトヨタの“本当の狙い”とは
セダンは燃料電池車「MIRAI」との関連性も!?
かたやセダンは正統派セダンとして、新たなフォーマル表現とともに、上質さ、快適さを追求し、ショーファーニーズにも十分に応えられるモデル、と位置づけられています。
このセダンだけ他と違って、全長が唯一5000mmを超え、ホイールベースが3000mmとクロスオーバーとエステートより150mmも長いことが気になります。パッケージング的にも、ホイールベース2920mmのFCV「MIRAI」との関連性がありそうな印象を受けます。

なので、4種類ある中でも3+1種類という見方ができるわけですが、いずれにしてもクラウンとしての共通性を持ちながらも、ボディタイプだけでなく性格の違いもあるわけで、4つもの異なるモデルをクラウンとして並行して開発するのが簡単でないことは想像に難くありません。
それを可能にしたのが「カンパニー制」と「TNGA」であると前出の中島氏は述べています。
カンパニーとしてクラウンを一番に考えることができ、プレジデントとして自らの責任と判断で実行できたことが非常に大きかった。
また、従来の開発プロセスを見直し、無駄をなくしてリソーセスを確保するために、たとえば製品企画と開発の各工程をひとつのチームにし、従来以上に緊密なコミュニケーションで乗り切ったとのことです。
2つ目のTNGAは、構想から10年が経ち、TNGAも成熟、進化して、その拡がりがクラウンのシリーズ化を実現させることができたと中島氏はつづけました。
今回も、たとえばクロスオーバーでは、エンジンと電気モーターを直結させ、後輪にも大型モーターを搭載し、350馬力、550Nmという動力性能と、緻密な4輪駆動制御で車両姿勢のコントロールもおこなう、新しいハイブリッドシステムを導入するなど、さらに進化した旨を述べています。
なぜ4つもという疑問に対して、整理すると、新しいクラウンがグローバルに進出する上で、多様性のある商品ラインアップを図とうと考えたことと、それを実現できる技術と体制があったから、といえそうです。
その根底には、なんとしてもクラウンを続けるというトヨタの熱い思いがあったことはいうまでもありません。さらには、その登場をよりインパクトのあるものにしようという思いもあったに違いないでしょう。乗れる機会が楽しみです。
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