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メルセデス・ベンツ新型「GLC」初試乗!「全方位で盤石な性能」を身に着けたベストセラーSUVの進化とは?

駆動力の源が変わっても乗り味は同じまま

 新型GLCの乗り味は、全般的にイヤなところがほとんどないバランスのいいものだった。

優れた悪路走破性の獲得で、全方位で盤石な性能を手にしたメルセデス・ベンツ新型「GLC」
優れた悪路走破性の獲得で、全方位で盤石な性能を手にしたメルセデス・ベンツ新型「GLC」

 今回の試乗車はすべてエアサスペンションと後輪操舵つきだったため、それを踏まえての印象にはなるが、たとえば乗り心地はほぼ申し分ない。60km/hまでのタウンスピード領域や高速道路での巡航でも、路面からの入力が体に直接伝わってくるような場面はほとんどなく、振動に起因する疲れも皆無だった。ハンドリングはクセのない、素直で正確無比なもの。後輪操舵のおかげで思ったよりよく曲がるし、駐車もしやすかった。

 220dはディーゼルらしい、低回転域からしっかりとしたトルクを感じられる動力性能が持ち味。車載の燃費計では20km/L前後を示していたので、経済性も高いと思われる。

 GLC300eのハイブリッドは、キーを渡されたときにバッテリーがほぼ満充電だったので、意図的にアクセルペダルを深く踏み込まない限り、ずっとEVとして走り続けた。絶妙だと思ったのは、220dのディーゼルや300のガソリンから乗り換えても、EVモードで走っていてバッテリーが減り頻繁にエンジンが始動するようになっても、ドライバビリティに大きな変化が起きないという点。GLCというクルマの乗り味は、駆動力の源が変わっても同じままなのである。

* * *

 そんな新型GLCは、特設のオフロードコースで驚くほどの走破性も見せた。静粛性が向上して快適性は高いし、エンジンはどれも優秀。ハンドリングも健全だ。こうした全方位で盤石な性能こそが、メルセデスのベストセラーには必要なのである。

●Mercedes-Benz GLC200 4MATIC
メルセデス・ベンツ GLC200 4マチック(欧州仕様)
・全長:4716mm
・全幅:1890mm
・全高:1640mm
・ホイールベース:2888mm
・車両重量:1925kg
・駆動方式:4WD
・エンジン形式:直列4気筒DOHC
・排気量:1999cc
・変速機:9速AT
・エンジン最高出力:204hp/6100rpm
・エンジン最大トルク:320Nm/2000〜4000rpm
・モーター最高出力:23hp
・モーター最大トルク:200Nm
・サスペンション:(前)4リンク式、(後)マルチリンク式
・ブレーキ:(前)ベンチレーテッド・ディスク、(後)ベンチレーテッド・ディスク

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