「ナイロン」「フロロカーボン」「PE」どう違う? ライン選びを覚えればもっと釣りは楽しくなる
魚や釣り場が変わればラインも変わる
「太いラインでカバーの奥を狙う」「細いラインで繊細に誘う」「高比重のラインでレンジをキープする」など、ベテランの話を聞いていると、意外なほどラインの話題が出てきます。
ラインはロッドやリール、ルアーのように愛着を感じたり、物欲を強く刺激したりする存在ではありませんが、素材や太さなどを適材適所で使い分けることができれば、釣りの幅がより広がります。

今回は、「ナイロン」「フロロカーボン」「PE」「エステル」など、それぞれのメリット・デメリットを紹介します。
●最初はナイロンで釣りの基礎をマスター
柔軟性が高くよく伸びる、ラインの定番マテリアルであるナイロン。ライントラブルが起きにくいのでビギナーに向いており、性能や扱いやすさのバランスが取れているため、ラインの特性を語る上での基準となっています。

比重が約1.14と比較的浮力があるため、水面でアクションさせるトップウオーターをはじめ、ボトムを探るワーミングまで、幅広い釣りに対応することができます。
よく伸びるがゆえに感度の伝達はやや苦手。とはいえ、「結束強度」と呼ばれる、結んだ際の強度低下も少ないなど扱いやすさは抜群なので、チャレンジしたい釣り方が決まっていないうちは、ナイロンラインで釣りの基礎を習得するのがおすすめです。
●高い比重で水面下の釣りに向くフロロカーボン

比重約1.7と重いため、アンダーウオーターの釣りに最適なライン。水面に浮かんだまま潜らないトップウオーターゲームには不向きですが、特にルアーフィッシングの分野ではフロロを選択するアングラーが多いようです。
コシが強い素材のため、スプールに馴染みにくいのがデメリット。新しいラインを使う際は釣行の数日前に巻いておけば、軽く巻きグセがつくことでライントラブルを抑えることができます。
●細くて強いがひとクセあるPE(ピーイー)
極細のポリエステル繊維を編み込んだ組糸のPE。細さに対する引っ張りの強度が極めて強いのが特徴で、同じ号数ならより多くスプールにストックする事ができます。また、伸びが少ないため感度も抜群です。

デメリットは、結ぶと極端に強度が落ちることと、擦れに対する耐性が乏しいこと。岩や立木などに擦りつけるとあっさり切れてしまうことも。また、ミスキャストするとショックでラインが切れやすい傾向も。キャスト時に切れると当然ルアーは遥か彼方まで飛んで行くわけで、けっこうショックが大きいです。
そういったデメリットは、ナイロンやフロロのリーダーでカバーすることが可能。さらに、多くのPEラインは表面に耐摩耗コーティングが施されるなどデメリットを克復すべく進化しているので、ユーザーは増えているようです。
比重は約0.9と唯一水に浮きますが、最近では高比重の素材を添加し、アンダーウオーターの釣りに特化させたモデルも登場しています。
●使いこなせると大きな武器になるエステル
アジングのブームをきっかけに再注目されるようになった素材。その理由は、比重が約1.38と水馴染みがよいため、潮の流れの中で漂う極小ワームの感触まで察知できるという感度の良さにあります。より繊細な釣りが求められるようになった、エリアトラウトの世界でも存在感を増しています。
ナイロンやフロロなどに慣れた人が初めて使うと、その切れやすさに驚くかもしれません。しかし、フロロやナイロンのショックリーダーでデメリットを補いつつ、水馴染みのよさを味方につければ、ライトタックルの世界観が飛躍的に広がります。
●迷ったら太めのラインを選ぶべし
ラインは細いほどナチュラルに魚を誘うことができます。ですが、迷ったら太めをチョイスすべき。そうすれば大切なルアーをロストしたり、ファイト中に魚にラインを切られて逃げられたりする、なんていうトラブルを回避することができるのです。
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