VAGUE(ヴァーグ)

超シンプル! 「スプーン」でマスターするエリアフィッシングのローテーションとは?

プリミティブでシステマチックなスプーンフィッシングの世界

 スプーンは文字通り、カトラリーのスプーン(匙)に起源をもつ歴史あるルアーで、各ブランドとも数多くの重量とカラーのバリエーションのエリアトラウト用モデルをラインアップしています。ビギナーが気になるのは、「最初に揃えたいウエイトとカラー」ではないでしょうか。

赤とゴールドを組み合わせた「赤金(あかきん)」は、多くの実績を誇る鉄板ルアー。写真はスミスの「ピュア」(594円)
赤とゴールドを組み合わせた「赤金(あかきん)」は、多くの実績を誇る鉄板ルアー。写真はスミスの「ピュア」(594円)

 そこで今回は、そんなスプーンでのゲームの組み立て方を、「アングラーズエリア・フック」のマネージャー・中林大佑さんに聞きました。

●ウエイトは投げやすさ重視の1.5~2gクラス

 エリアトラウト用スプーンのウエイトは、およそ0.3gから3.0までgと幅広く用意されています。

「重いものはボトムを探りやすく、軽いものは動きが自然など、それぞれ役どころがありますが、ビギナーの場合は軽すぎるとキャストしにくくゲームが成立しません」と話す中林さん。最初に選びたいのは1.5~2g前後のモデルがオススメとのこと。

 それぞれのスプーンの特性を把握することが大切で、釣り場についたら目の前で実際に泳がせてアクション(動き)をチェックします。

「まずはゆっくりとリールを巻き、アクションしだす最低限の速度を確認したら、バランスを崩してクルクルと回転するまで徐々に速度を上げていきます。バランスを崩す直前の速度がそのルアーを引ける限界のスピードというわけです」

 様々なブランドを試すのも楽しいですが、同じ銘柄のスプーンを揃えるのも上手くなるコツ。リトリーブした時の“引き感”にもブランドやモデルごとに個性があり、その感覚を覚えれば、アタリがよりわかりやすくなりステップアップのきっかけになります。

写真左の赤金やオレンジなど派手なカラーを最初に投げ、次に写真中央の地味なもの、最後にシルバー系へと変えていくのがカラーローテーションの基本
写真左の赤金やオレンジなど派手なカラーを最初に投げ、次に写真中央の地味なもの、最後にシルバー系へと変えていくのがカラーローテーションの基本

●色替えでシステマチックにトラウトフィッシングを構築

 ルアーは水中を伝わる波動のほか、色彩でもトラウトにアピールします。つまり、魚に見つけてもらわないと話にならないので、カラーも重要な要素。システマチックなトラウトフィッシングを構築するには、カラーローテーションが必要不可欠なのです。

「食い気のある(=活性が高い)トラウトから順に狙うのがセオリー。活性が高いトラウトは動きが速いルアーを積極的に追うので、派手なカラーでアピールするのが大切です」と中林さん。

 そんな中林んさんが、「もしスプーンを1個だけ選ぶならこれ」というのが、“赤金(あかきん)”か“オレンジ金(おれきん)”といったカラー。

 アトラクティブな金色系は活性の高い魚が好む色で、最初に投げてコンディションを探るパイロットカラーになるのだそうです。

 もちろん、天候によっても当たりカラーは大きく異なります。

「晴れの場合はアトラクティブな金ベースで裏面が黒など地味な切り返しが有効。太陽光線の反射が弱まる曇の日には蛍光色や膨張色のオレンジが結果を出してくれます」(中林さん)

 シルバー系はオールマイティで、天候を問わず実績があります。活性の高い時も低い時も安定して釣れるので、必ず持っておいてほしいカラー。一方、地味なカラーはスレきったトラウトに効きます。茶系やオリーブ系が特に強い印象だと説明してくれました。

スプーンは一定の速度で淡々とリールを巻いて誘うのが基本。沈める時間やロッドの先端の高さを変えることで、様々なレンジを攻略できます
スプーンは一定の速度で淡々とリールを巻いて誘うのが基本。沈める時間やロッドの先端の高さを変えることで、様々なレンジを攻略できます

●リトリーブスピードで探るレンジを変化させる

 スプーンはシンキングルアーなので、放っておけばボトムまで沈むという特性を持つため、様々なレンジ(泳層)にいるトラウトに効率よくアプローチすることができます。

「トラウトの活性が高い早朝は、スプーンを沈めずにキャスト後すぐにリーリングを始めて表層を狙います。その後、カウントダウンを1秒、3秒、5秒と増やしていき、各レンジにスプーンを通していきます」(中林さん)

 カウントダウンを続け、張っていたラインにふっと緩みが出たらルアーがボトムに達した合図。

「トラウトにとって、水底に追い詰めたエサを捕食するのは比較的イージー。ストレスが少ないシチュエーションを作ってあげることで、活性の低いトラウトにもリーチすることができます」(中林さん)

 カラーとレンジを変化させ、トラウトたちが好反応する組み合わせを探ることがエリアトラウトフィッシングの醍醐味のようです。

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