釣り具にも“盆栽”的世界観!? 繊細さに秘めた「ベイトフィネス」の魅力おしえます
●繊細なライトリグにパワーとダイレクト感をプラス
ベイトフィネスとは、ベイトキャスティングタックルでフィネス(繊細な)リグを扱うスタイルのこと。
ベイトタックルは一般的に、7g以上のルアーを扱うのが得意ですが、ベイトフィネスでは5gはもちろん、1gのルアーでさえも快適に使うことが可能です。
渓流やエリアのトラウトやアジングなど、これまではウルトラライトスピニングの主戦場だったカテゴリにベイトならではのパワースタイルで切り込み、ライトリグの世界を革命的に進化させました。

●リールの進化がベイトのフィネス化を加速
ベイトフィネスタックルの鍵を握るのが、フィネス専用リールの存在。シマノであれば「BFS(ベイトフィネスシステム)」、ダイワなら「air」がつくモデルがフィネス機に相当し、海外勢でもAbu Garciaは「ZENON LTX」というフィネスモデルをリリースしそれぞれにファンを獲得しています。
どのモデルも様々なアプローチで軽量リグを扱えるようチューンしていますが、共通するのは軽量化されたスプールを採用していること。ベイトはルアーの重さでスプールを回転させることで飛距離を稼ぐため、スプールが軽くなるほど扱えるルアーも軽くなるというわけ。
また、モデルによってはラインの種類や糸巻き量に制限を設けるなど、まるでチューニングカーのようにピーキーな特性を持つものも出現しています。
ボディがコンパクトなので、ベイトの持ち味であるダイレクトな感覚がより強調されるのも特徴。それはまるで、大自然を小さな植木鉢の上で再現する、盆栽のようなストイックさを持つスタイルであるともいえそうです。

●ロッドはスローテーパーが使いやすい
初めてのベイトフィネスに合わせたいロッドは、キャスティング時にティップがゆったりとしなるスローテーパーのモデル。軽量なルアーでも深く曲がることで反発力を蓄えるだけでなく、細いラインでも余裕を持ったファイトが可能となっているのがポイントです。

●ルアーは1〜5g程度が使いごろ
ベイトフィネスで扱うルアーは、1gのジグヘッド単体や、2g程度のトラウト用超小型ミノーやスピナー、5g以下のマイクロジグなど様々です。
河口のマハゼをクランクベイトで狙う「ハゼクラ」もベイトフィネスで狙えばダイレクト感が増してより楽しめます。
●ラインのセレクトで様々なスタイルに対応
ベイトフィネスを語る上で重要なのがラインのセッティング。オーソドクスなのはフロロカーボンラインで、障害物(カバー)が絡む釣りには10LB前後、繊細さを最優先するなら5LB前後が一般的なようです。
比重の重いフロロですが、糸巻き量を最低限の50m程度に抑えることで、より立ち上がり感が爽快な投げ心地を楽しめます。
水に浮くトップウオータープラグを多用する筆者の場合は、比重の軽いPEラインを主に使用しています。オススメの号数はPE0.8〜1.0号に8〜10lbのリーダーの組み合わせ。
やや太めと感じるかと思いますが、スピニングより太めのラインが扱いやすいというアドバンテージは、バーサタイル機と同じ。軽量ルアーでもパワフルなゲーム展開を安心して行えるのがベイトフィネスの醍醐味でもあります。
ベイトフィネスは少々ピーキーなシステムですが、使いこなせばまるで自分の指先から超軽量ルアーが放出されるような、いままで味わったことのない爽快さを感じることができるはずです。
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