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「ジープ」は日本でなぜ人気? 右肩上がりの成長を続けるブランドの強さの秘訣とは

2009年と比較すると14倍の販売台数に

 2022年よりステランティスの一員となったアメリカのブランド「ジープ」ですが、とにかく日本で大人気です。

日本で大人気のジープ「ラングラー」。2021年度(2021年4月から2022年3月)では5313台と、輸入車ブランドで9位の新車登録台数を記録
日本で大人気のジープ「ラングラー」。2021年度(2021年4月から2022年3月)では5313台と、輸入車ブランドで9位の新車登録台数を記録

 それがどれぐらいなのかというと、13年前の2009年と比較すると、日本での販売台数はざっと14倍以上です。まずはJAIAの資料を振り返ってみましょう。

2009年:1010台
2010年:1877台
2011年:3154台
2012年:4977台
2013年:4928台
2014年:6691台
2015年:7129台
2016年:9388台
2017年:10101台
2018年:11438台
2019年:13354台
2020年:13588台
2021年:14294台

 2022年はコロナ禍や半導体不足、原材料費の高騰など世の中が正常な状態ではないこともあり、やや前年を下回りそうですが、ジープが近年、かなり急激な右肩上がりで日本での業績を伸ばしてきたことが数字からもご理解いただけることでしょう。

 何年にもわたり過去最高を更新しつづけてきましたが、これほど極端な例はほかに心当たりがありません。

 むろんジープにとっても日本は重要な市場で、北米に次ぐ大きな規模となっています。

 ほかには中国、ドイツ、韓国、アラブ首長国連邦あたりでも比較的好調なようですが、本国のアメリカ以外では日本が突出しています。ましてやラングラーは日本が世界でもっとも売れているというから驚かずにいられません。

 そもそも日本では、クロカン車のことを「ジープ」と呼ぶと思っている人も大勢いるほど、その名前はすっかり定着しています。

 実際、日本のメーカーが国内でライセンス生産していた時期も長かったので、なんとなくとっつきやすいイメージがあるのも人気の要因のひとつとして挙げられそうです。

 もちろん商品そのものに魅力があることはいうまでもありません。

 日本人は何事にも「付加価値」を求めます。せっかく買うなら普通のクルマでは満足できず、普通ではない何かを持ったクルマをあえて選ぶ人が大勢います。ジープはそこにも上手くはまっているといえそうです。

 とくに「ラングラー」がまさしくそうです。ラングラーのようなクルマは他にはそうそうないし、しかもまぎれもなく「本物」です。

 ラングラーには日本人が好む要素が揃っています。さらに、持ち前の本物感をそのままに、2018年にモデルチェンジした現行のJL型ラングラーは、内容的にはほぼ全面的に刷新されていますが、せっかく評判のよいデザインはあえて変えず、プレミアムブランドのSUVから乗り替えたユーザーも不満を感じないよう、質感や快適性が大幅に高めらことも、目の肥えた日本のユーザーの購買意欲をさらに刺激したと考えられます。

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