ポルシェ新型「カイエン」2023年春に世界初公開 ポルシェのベストセラーSUVはどう進化?
合計400万km以上の世界中の厳しい環境下でテスト
独ポルシェAGは2023年2月8日、新型「Cayenne(カイエン)」のテストが大詰めを迎えたと発表しました。

カイエンは、2002年に初代が登場したポルシェ初のSUVです。この初代はVW「トゥアレグ」と共通したプラットフォームで登場しましたが、SUV人気も相まって、またたく間に世界的に大人気のモデルとなりました。
2010年に2代目に進化、現行型のカイエンは2017年に登場した3代目モデルとなります。
全長4920mm×全幅1985mm×全高1695mm、ホイールベースは2895mmというボディサイズのSUVですが、ポルシェらしいスポーティな走りが魅力となります。
昨年2022年では、カイエンは全世界で9万5604台を販売、ポルシェ・モデルの中でベストセラーとなっています。
今回ポルシェAGが発表したのは、まもなく世界初公開される予定の、新型カイエンの最終テストの様子です。
2017年の3代目カイエン発売以来、パワートレインやシャシ、デザインや装備、コネクティビティなど広範にわたり強化してきましたといいます。ポルシェAGのシリーズマネージャー、ミヒャエル・シュッツル氏は「これは、ポルシェの歴史の中でもっとも広範なアップグレードです」とコメントしています。
新型カイエンには、新しくセミアクティブシャシが採用される予定です。さらにドライバーと乗客は、強化されたコネクティビティ機能を備えた、デジタル化された新しいディスプレイや操作コンセプトを利用可能です。
またHDマトリックスLEDヘッドライトを採用、新型カイエンの快適性と安全性を向上しています。
これら非常に多くの新技術が採用されるため、コンポーネントを完全に調整するには複雑で入念なテストが必要だったといいます。シミュレーションテストだけでなく実車テストはポルシェにとって最優先事項になります。そのため日常の条件下で、都市、田舎道、高速道路を数か月で20万km以上耐久テストしています。
さらに極端な状況をシミュレートするために、プロトタイプはこれまでアフリカやヨーロッパ、北米などで合計400万km以上の走行テストをおこなったといいます。
新型カイエンのテストチームを率いるダーク・ラーシュ氏は「スペインでの過酷なオフロード、モロッコでの厳しい砂丘、フィンランドのアイス路面やニュルブルクリンク北コースなど、非常にダイナミックな場所でのテストは、多くのユーザーは走行することがないのかもしれません。ですがポルシェを購入した人はだれでも、走行する路面に関係なく、非常に高い負荷に耐えることができるということを知っておく必要があるのです」とコメントしています。
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新型カイエンの世界初公開は2023年春を予定しています。
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