ベントレーの名機「W12」エンジンの生産が2024年に終了 最後のW12は限定車「バトゥール」に搭載の750馬力
20年間で10万ユニット以上のW12エンジンを生産
英国ベントレーは2022年2月22日、W型12気筒ガソリンエンジンの生産を2024年4月に終了すると発表しました。

W12エンジンは、2001年に登場したアウディ「A8 6.0クワトロ」にはじめて採用されたエンジンです。
ベントレーでは2003年に登場した初代「コンチネンタルGT」に最初に搭載されました、ツインターボ化された6リッターW12エンジンは560馬力・650Nmを発生。それ以降、ベントレーでは10万ユニットを超えるW12エンジンが英国クルーにあるベントレー・ドリームファクトリーで手組みされました。
W12エンジンは職人のチームによって、6.5時間かけて手作業で組み立てられた後、3台の専用診断機により1時間以上洗練されたテストがおこなわれるといいます。
今回、W12エンジンの生産終了を決定したのは、2030年までにすべてのモデルを電動化するというベントレーの戦略「Beyond100(ビヨンド100)」の一環となっています。
W12エンジンの生産が終了すると、すべてのモデルラインにV8またはV6のハイブリッド・パワートレインがオプションで追加される予定です。
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最後の6リッターW12エンジン搭載モデルは、19台の限定車「Batur(バトゥール)」になります。このエンジンは最高出力750馬力、最大トルク1000Nmを発生するという、ベントレーの市販車のなかでもっともパワフルなエンジンとなります。
2003年に登場したW12エンジンから、ベントレーのエンジニアリングチームはエンジンパフォーマンスを継続的に改善してきたといいます。20年間で、出力は37%、トルクは54%増加、さらにCO2排出量は25%削減されています。
これは制御システムの進化と最適化、オイルと冷却設計の改善、ターボチャージャー技術、そして効率的な燃料噴射と燃焼プロセスによるものです。
バトゥールはすでに完売していますが、「コンチネンタルGTマリナー」および「フライングスパー・マリナー」の659馬力バージョンW12エンジンはまだ注文が可能です。
ベントレーの会長兼最高経営責任者エイドリアン・ホールマーク氏は、「2003年にW12を最初に発売したとき、モデルとブランドを力強く前進させる強力なエンジンだと確信しました。20年という歴史と10万台以上の生産を経て、電動化に向けて前進するいま、この象徴的なパワートレインを引退させる時が来ました。
750馬力というこれまでに作られたW12のなかでもっともパワフルなエンジンが、開発の旅の終わりを示しています」とコメントしています。
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