「Z4」ベースにしたスポーティな1台限りのシューティングブレーク

　独BMWグループは2023年5月19日、イタリア・コモ湖で開催されているクラシックカーの祭典「Concorso d’Eleganza Villa d’Este 2023（コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ2023）」において、「BMWコンセプト ツーリングクーペ」を世界初公開しました。

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　初公開されたBMWコンセプト ツーリングクーペは1台制作のワンオフモデルで、同社のオープンスポーツモデル「Z4」をベースに2ドア・シューティングブレークのコンセプトを与えています。

　これにより、クローズドの2シーターモデルはBMWの伝統的でクラシカルなボディラインを演出、時代を超越した魅力へのオマージュとして発表されました。

　そのデザインは1940年代にミッレミリアで優勝した「328ツーリングクーペ」を彷彿とさせ、さらに1970年代初頭の「02シリーズ」の印象も醸し出します。

　リアエンドは彫刻のような輪郭を形成。サイドパネル後部とシームレスに融合するルーフの流れるようなスタイリングが、このクルマを特徴づけています。

　サイドプロポーションは長いボンネットと後退したキャビンが特徴です。初代「Z3クーペ」を彷彿とさせるスタイリングになっています。またフロントはシルバーブロンズのアクセントと縦方向のバーの特別なキドニーグリルがエレガントでスポーティなキャラクターを強調します。

　インテリアは、イタリアの革工房「Poltrona Frau」による2トーンカラーとなり、2つの異なるカラーを水平に分割しています。上部セクションはダークブラウンのトーンが運転中の集中力を高め、下部セクションでは明るいサドルブラウンが快適さと暖かさをもたらします。

　またこのモデルはブランドの象徴とも言える直列6気筒エンジンを搭載しており、純粋なドライビングマシンとしてのパフォーマンスも備えています。

　BMWデザイン責任者のドマゴジ・デュケック氏は「BMWコンセプト ツーリングクーペは、本来のドライビングプレジャーを称賛しています。このような非常に感情的な車両は、ドライビングプレジャーに関わるあらゆるものに対する情熱が時代を超えて不可欠であり、将来にわたっても不可欠であることを示しています」とコメントしています。