このスクラップ車が2億円超え!? なぜそんな価値がある? オークションに登場した70年前の「事故車」とは
1954年に製造されたわずか13台のうちの2番目に作られた1台
2023年8月19日に開催されるRMサザビーズ主催のオークションに、1台の旧車が出品され、いま注目を浴びています。

8月17日から米国カリフォルニア州ペブルビーチで開催される「モントレーカーウィーク2023」。これは世界中からクルマ好きが集まることで有名なイベントですが、そのイベントのひとつとしてRMサザビーズが「モントレーセール」と題したプレミアオークションを開催します。
今年で26回目を迎える歴史あるオークションですが、昨年2022年には全体で3億3900万ドル(日本円で約500億円)と、史上最大の規模の落札額を上げるなど恒例のイベントとなっています。オークションはすでにパブリックプレビューが開催されており、8月19日の17:30(現地時間)から競売が開始されます。
今回もさまざまな歴史的名車が出品されていますが、なかでも注目は1台のスクラップ車、1954年製「フェラーリ500 モンディアル スパイダー シリーズ1 byピニンファリーナ(Ferrari 500 Mondial Spider Series I by Pinin Farina)です。
RMサザビーズでの落札予想価格は120万ドル(日本円で約1億7500万円)から160万ドル(約2億3400万円)となっています。
フェラーリ500 モンディアル スパイダー(シャシ番号:0406MD)は、1954年に製造されたわずか13台のうちの1台で、ピニン・ファリーナ・スパイダーの車体で完成した2番目のモンディアルです。
このモデルはフェラーリの直列4気筒エンジン搭載のスポーツカーで、1954年に元スクーデリア・フェラーリ チームドライバーのフランコ・コルテセ選手がコッパ・デッラ・トスカーナレースに出場した1台だといいます。
その後イモラGPやミッレミリア、タルガ フローリオなどさまざまなレースに出場した経歴が残っています。
1958年にこの500モンディアルは米国に輸出され、1962年10月に開催されたエバーグリーントロフィーレースに出場。エンジンは米国製のV8に換装されました。その後2年間のレース活動中にクラッシュ、車両火災による損傷を受けました。
その後はおよそ45年もの間、知られることなく保管されていたといいます。このモデルは工場で生産された際のシャーシプレートを引き続き装着しており、リアアクスルコーナーや一致する番号のギアボックスなどのコンポーネントが付属しています。またフェラーリ 750 モンツァで使用されていたような、より大型の 3.0リッター「Tipo 119 Lampredi」直列4気筒エンジンも搭載されています。
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単なる鉄クズのようなスクラップ車のように見えますが、見る人によっては「お宝」と思えるのかもしれません。
本物の500モンディアルは非常に貴重で、2019年に開催されたRMサザビーズ主催のオークションでは、フェラーリ・クラシケでレストアされ、エンジン、ギアボックス、ボディがオリジナルを維持しているピニンファリーナ製スパイダーのうち12番目に製造された500モンディアルスパイダーが371万7500ユーロ(現在のレートで約5億9000万円)で落札されています。
元の工場製造シートおよび CSAI認証書類のカラーコピーも付いているシャシ番号0406MDのフェラーリ500モンディアルスパイダーですが、レストアするのには大幅な修復が必要であるとRMサザビーズも認めています。ただし「道のりは非常にやりがいのあるプロセスになることが約束されています」としており、今後コンクールデレガンスやビンテージレースイベントなどで注目の1台になるとしています。
まもなくオークションが始まりますが、はたしていくらで落札されるのでしょうか。注目が集まります。
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