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北米発 アウトドア仕様のミニバン&ピックアップがカッコいい! 「宇宙飛行士を運ぶミニバン」も手がける新興メーカー「カヌー」とは?

創業者不在ながら大口の予約注文を獲得

 2017年に創業したアメリカの新興EV(電気自動車)メーカー・カヌー。“BMWの元幹部らが立ち上げた”という触れ込みですが、もう創業者たちは在籍していません。

 そんなカヌーが現在、プレオーダーを受けつけているミニバンやピックアップは、アウトドアテイストのルックスが印象的。写真を見ただけで「カッコいい!」と思いました。

NASAへの納入が決定した「クルー・トランスポーテーション」を製造するEVメーカー・カヌーは、「ライフスタイル・ビークル」と呼ばれるEVミニバンやタフ仕様のピックアップなど、ユニークなEVを企画中(C)CANOO
NASAへの納入が決定した「クルー・トランスポーテーション」を製造するEVメーカー・カヌーは、「ライフスタイル・ビークル」と呼ばれるEVミニバンやタフ仕様のピックアップなど、ユニークなEVを企画中(C)CANOO

 カヌーは当初、イヴロズシティという社名でして。BMWに約20年勤務したウルリッヒ・クランツと元ドイツ銀行のCFO(最高財務責任者)であるシュテファン・クラウゼが立ち上げた会社です。クランツはBMWの電動車部門「i」を率いてきた人物であり、クラウゼは元々BMWで販売・マーケティングの担当取締役を務め、ドイツ銀行のCFOに転出した人です。

 ふたりはアメリカの新興EVメーカーであるファラデー・フューチャーに勤務していた頃、経営陣の方針に納得できず独立を決意したのだとか。その後、オペルのCEO(最高経営責任者)であったカール・トーマス・ニューマンをヘッドハンティングしています。

 投資資金は中国とドイツの投資家から募り、その後、ナスダックで大流行りした特別買収目的会社(SPAC)の上場で公開しました。当初はサブスクリプションで車両を提供する新しいモビリティ会社を謳っていましたが、その後、車両の販売も手がけると明言しています。

 そんなカヌーですが、2019年にクラウゼがCEOを辞職し、同タイミングでニューマンも会社を去りました。その後しばらく、クランツがCEOとして奮闘するも、2021年にはアップルに自動車部門のトップとして引き抜かれました。つまりカヌーは現在、創業者不在の面白い“箱”と化しているのです。

 その後、大手自動車メーカーへの技術提供のウワサが流れたり、株主による集団訴訟が提訴されたり、資金難が報じられたりしたカヌーですが、現在はウォルマートから4500台を受注しており、キングビーというレンタカー会社からも9300台の受注を獲得しています。

 つまり、実際に車両を量産することができれば、ビジネスが成功しそうな状態なのです。

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