【腕時計入門#06】大別して2種類あるって知ってる? 奥深い「機械式時計」は動力に違いアリ!
●手巻き式と自動巻きの違いとは?
メーカーによって強い特色が表れる腕時計ですが、駆動方式はクォーツ式と機械式に分けられます。クォーツ式腕時計は、「電池」を動力源に水晶体を振動させることで電気信号に変換し、時を刻むメカニズムです。
一方で、機械式腕時計は、巻き上げた「ゼンマイ」の解ける仕組みを動力に時を刻むメカニズムとなっています。また、機械式腕時計はデザインが豊富で機能面においても、多くのラインナップが存在します。
そんな機械式腕時計の動力となる、ゼンマイを巻き上げる方法も「手巻き」と「自動巻き」の2種類があります。

「手巻き」は文字通り、手でゼンマイを巻いて収縮させて、広がる力を動力として利用しています。このゼンマイを巻き上げるには、腕時計の側面についている「りゅうず」を回すことで可能です。
ゼンマイの性能はモデルによりまちまちで、最大巻き上げで2~5日ほど作動を続けますが、後半になるほど時刻の精度が不安定になりがちなので、毎日決まった時間帯で巻き上げるのが望ましいでしょう。
一方で「自動巻き」は、時計内部に組み込まれた「ローター」と呼ばれる半円型の振り子を介してゼンマイを巻き上げるメカニズムです。このローターは着用した腕の日常動作で稼働して、自動的にゼンマイを巻いてくれるメカニズムとなっています。
もちろん、手巻き式腕時計と同様にりゅうずを介してゼンマイを巻き上げることも可能です。
さて、どちらもゼンマイを動力として駆動する腕時計ですが、構造上におけるメリットやデメリットはどのようなものがあるのでしょうか。
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