まもなく登場! レクサス新型「LBX」に採用の“ビスポーク・ビルド”って何? LBXが「小さな高級SUV」と呼ばれる理由とは
ビスポーク・ビルドの背景にある「価値観の多様化」
レクサスが2023年6月に世界初公開した新型「LBX」には、「ビスポーク・ビルド」と呼ばれるオーダーメイドシステムが用意されています。
一般的なクルマも、いくつかのオプションから好みの仕様を選択することができますが、その組み合わせは数十通り程度であることがほとんどです。
しかし、ビスポーク・ビルドでは、内装色やシート素材、刺繍パターンなどを組み合わせることによって、約33万通りもの組み合わせのなかから、まさに唯一無二の1台を作りあげることができるのが大きな特徴です。

英語の「be spoken(話をする)」に由来するとされている「ビスポーク」は、顧客とじっくりと話し合って満足のいくものを作りあげるという意味を持っています。
自動車においては、ロールス・ロイスやベントレーなどの超高級ブランドで使用されてきたこの言葉ですが、LBXのようなコンパクトなモデルに用いられることは異例です。
ただ、新型LBXでこうした販売手法が用いられることになったのは、ある意味で必然だったと言えます。
かつては、ほかの国や地域の価値観を知るすべがなかったため、人々の価値観はその国や地域ごとに大きく異なっているのが普通でした。
たとえば、世界各地に種々様々な民族衣装が存在していることからもわかるとおり、人々が何を「美しい」と感じ、あるいは何を「心地よい」と感じるかに共通の意識というものはありませんでした。
しかし、船や鉄道、航空機などの移動機関が発達すると、欧米諸国が世界に与える影響が大きくなります。たとえば、日本ではほとんどの人が和装から洋装へと変化するなど、「価値観の欧米化」が進むようになりました。
実際、日本を含む多くの国では、フォーマルな場面ではスーツを着用することが「正しい」とされています。ただ、当然のことながら、かつての日本にスーツは存在しておらず、そうした価値観は欧米からの「輸入品」であると言えます。
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