トヨタ新型「ランクル70」を海外仕様にカスタム!? トヨタ車体の「ブラッククルーザー70」がカッコいい
日本では未展開のランクル70海外仕様純正部品を装備
千葉・幕張メッセで開催されている「TOKYO AUTO SALON 2024(東京オートサロン2024)。そのトヨタ車体ブースに展示されているカスタムカーの1台が「ブラッククルーザー70」です。
トヨタ車体は商用車の「ハイエース」やミニバンの「アルファード」「ヴェルファイア」、レクサス「LM」、SUVのレクサス「LX」などを生産するトヨタのグループ会社で、1953年には初代ランドクルーザー(BJ系)を生産、現在もランドクルーザーシリーズを開発・生産し、「ランドクルーザー300」「ランドクルーザー70」を生産しています。
今回の東京オートサロン・トヨタ車体ブースに参考出品された「ブラッククルーザー70」は、マットブラック塗装が施された1台で、新型ランドクルーザー70をベースとしたカスタムモデルです。
ランクル70系は、1984年にそれまでのランクル40系の後継として登場しましたが、日本においては、2004年に販売が終了。ただしオーストラリアなど一部市場では現在も販売されており、その質実剛健さや信頼性で、世界ではランクルといえばまだこの70系を指す国が多いといいます。
日本では2014年に発売30周年を記念し、「4ドアバン(76系)」に加え、日本国内のランクルシリーズとしては初の「ダブルキャブ ピックアップ(79系)」を、翌2015年6月までの期間限定で再販されました。
そして新型は、2023年11月に日本で9年ぶりに再再販された4ドアモデルとなります。
フロントには丸型ヘッドライトを採用、ヘビーデューティーな雰囲気の中にクラシカルな印象を与えています。9年前に期間限定で再販されたランクル70は角型のヘッドライトだったため、見た目の印象はかなり異なるのが特徴です。
ボディサイズは全長4890mm×全幅1870mm×全高1920mmと、2014年に再販された4ドアバンと比較して全長は80mm延長。ホイールベースは従来型と同等の2730mmです。
パワートレインには、従来の4リッターV型6気筒ガゾリンエンジンに代え、204馬力・500Nmを発生する2.8リッター直列4気筒ディーゼルターボ「1GD-FTV」型エンジンに一新。高トルク・高出力を兼ね備えたディーゼルエンジンならではのタフなオフロード性能を確保しながら、低騒音・静粛性への配慮、また燃費性能の向上にも取り組んでいます。
今回参考出品されたブラッククルーザー70は、世界各地でさまざまな使われ方をしているランドクルーザー70だからこその多彩な海外仕様純正部品を選りすぐって装着しています。
そのブラッククルーザー70というネーミングは、海外純正部品を日本に持ち込む「黒船」との思いが込められているといいます。
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トヨタ車体は2023年1月より、愛知県刈谷市で新たな試みとしてランドクルーザーの専門店「ランクルBASE」の営業を開始しています。
ランクルBASEはランクルファンのためのスペシャルショップで、長く安心してランクルを乗り続けるためのメンテナンスや、ユーザーのニーズに合わせたカスタマイズをおこなう場所となります。
今回の東京オートサロン2024トヨタ車体ブースには、ブラッククルーザー70にも使用されるランドクルーザー70の海外仕様純正部品を展示。メッキバンパーやウインチ、シュノーケル、アルミホイールなど、日本のランクル70にはないこれらのパーツは、2024年年央にもランクルBASEでの販売を検討しているといいます。