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スパイクタイヤが主流の北欧でも注目!? 厳冬期のスウェーデンで 日本のスタッドレスタイヤの需要が高まっている理由とは

スパイクタイヤとスタッドレスタイヤの違いとは?

 日本では使用が規制されているスパイクタイヤですが、まだ北欧では一般的に使われています。

 冬が長い地域では雪だけでなく、路面は凍りついてガリガリ状態。そこを支障なく走るためにはスパイクタイヤが必要なのです。

日本では見なくなったスパイクタイヤだが、北欧ではまだ一般的に使われている
日本では見なくなったスパイクタイヤだが、北欧ではまだ一般的に使われている

 スパイクタイヤというのはウインタータイヤに金属のスパイクピンを打ち込んで、ゴムではツルツル滑ってしまう状況でもスパイクピンが氷を引っ掻いてタイヤをグリップさせるというものです。

 これにより、凍結路でも走る(アクセル)、曲がる(ハンドル)、止まる(ブレーキ)というタイヤの3つの要素をカバーできます。

 昔は日本でも雪国ではスパイクタイヤが常識でした。

 しかし春先の雪解け時期にスパイクタイヤがアスファルト舗装を引っ掻いて、交通量が多い札幌や仙台などの大きな都市では粉塵公害が問題になりました。

 これは人体にも影響があり社会問題となって、年々スパイクピンの吐出量を小さくしてアスファルト舗装への攻撃性を減らしていきましたが、最終的に1990年に製造が禁止になり、1991年4月から販売禁止になりました。

 こうした背景からスタッドレスタイヤが登場したわけです。

 ゴムの特性を氷に合わせてしなやかにし、氷の路面でもなんとかグリップするタイヤを開発し年々進化してきました。

 その日本のスタッドレスタイヤが、数年前から北欧にも進出してきました。

 それは地球温暖化により、これまで雪と氷に閉ざされてきた地域でもアスファルト舗装が露出するようになり、スパイクタイヤによって削られるようになったためです。

 北欧ではさほど交通量が多くない地域なので大問題にはなっていませんが、スパイクタイヤより日本のスタッドレスタイヤのほうが環境には優しいという考え方が浸透してきているようです。

 日本のスタッドレスタイヤは、日本市場以外では韓国、カナダ、ニュージーランド、北欧に輸出されています。環境に対して厳しい目を持つ北欧では、これからも日本のスタッドレスタイヤの需要が増えてくると思われます。

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こもだきよし
こもだきよし
モータージャーナリスト
日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会長(2016年〜) 1950年 神奈川県川崎市生まれ 自動車レース、タイヤテストドライバーの経験を経て、1984年から新型車にいち早く試乗して記事を書くフリーランスのモータージャーナリストになる。クルマが好きというより運転することが好きでこの仕事をしている。 世界一の難所と云われるドイツのニュルブルクリンクの北コース(ノルドシュライフェ)を1984年5月に初めて走ってから40年間通い、BMW M社主催のBMW ドライビングエクスペリエンスで、インストラクターとしてドイツ人インストラクターとともに日本人参加者向けにニュルの走り方を伝えている。

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