スマホ時代なのになぜ堅調!? 市販カーナビが右肩上がりで売れている理由とは?
市販カーナビでも10インチという大画面モデルが人気
「スマホがあるのにカーナビって本当に必要?」スマホで無料カーナビが使えるようになってから、そんな質問を受けることが多くなった。
スマホでは「Googleマップ」や「Yahoo!カーナビ」といったナビアプリが誰でも無料で使えるし、オンラインで使えることで地図データは常に最新。目的地を探す時も、行きたい場所の施設名や住所を音声で入力すればいいし、交通情報も反映される。それを踏まえると、カーナビ不要論が出るのは自然の流れでもあるのだ。
しかし、カーナビメーカーはいまも最新機種を登場させ続けている。2020年9月2日にも、パナソニックは有機ELディスプレイを採用した最新ストラーダを登場させたばかりで、噂ではパイオニアも新型モデルを準備していると聞く。
パナソニックが調査したデータによれば、2020年は新型コロナの影響を受けて販売台数が落ちているものの、2019年まではむしろ少しずつ販売台数が増えていたという。しかも市販カーナビだけに限れば微増となっていた。
カーナビはスマホの影響を受けるどころか、逆に販売台数が増える状況下にあったのだ。それはどこに要因があるのだろうか。
総じていえるのは、カーナビにはスマホにはない使い勝手の良さと便利さがあるということだ。
言わずもがな、カーナビ最大の役割は目的地までのルートを案内してくれることにあるわけで、その目的を果たすためにはスマホよりもカーナビのほうに優位性を見出している人が多いのだ。
また、AVコンテンツを楽しむために画面サイズが大きいことや、DVDなどを再生するためのディスクドライブがあることもカーナビを選ぶ理由になっているといっていいだろう。
ほかにもカーナビを選ぶ理由として、画面の大きさを上げる人が多い。カーナビは最低でも7インチあり、いまや純正では8インチ以上が常識となりつつある。
市販ナビでも10インチモデルが人気を呼んでいる時代となり、5から6インチしかないスマホと比べれば、そのサイズの違いは圧倒的だ。大画面カーナビは存在感も大きく、ダッシュボードに取り付けた見栄えから選ぶ人も少なくないという。
画面の大きさは、操作の面でも大きな効果をもたらす。画面上に表示されるソフトキーは、画面の大きさでそのサイズも変わり、当然ながら画面が小さいスマホはひとつひとつが小さく表示されてしまう。
それによって、スイッチを押そうとしても上手くできないこともあり、これは結果として安全面にも影響を与えかねない。画面サイズが大きいカーナビは、ここでも優位性を発揮しているのだ。
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