「えっ、もう着陸!?」フライト時間はたったの“7分”! 日本最短の航空路線とはどこにある? 実際に乗ってみた
「南大東-北大東」と共に時刻表上の所要時間が20分の理由とは?
ところで、2024年7月31日までは南大東-北大東の路線が“日本一”であったとお伝えしましたが、実はこの区間も時刻表の上では所要時間が20分となっていました。
距離が短いのに所要時間が同じとはどういうことなのでしょうか。

筆者はこれを確かめるために、2021年10月に南大東-北大東の路線を体験してみました。
この時の機材はボンバルディア「DHC8-Q400CC」でしたが、面白いことに南大東空港を離陸した後、機体は一旦、南大東島の上を周回してから北大東空港へと向かったのです。
つまり、ここからもわかるように、周回する時間をあらかじめ含めた時刻表となっているようなのです。
ただ、客室乗務員によれば、風向きによっては、周回することなく真っ直ぐ飛ぶこともあるとのこと。その時は5分程度で到着できていたようです。
また、ネット上でその理由を検索すると、周回することで着陸しやすくなる高さまで上昇できることや、着陸するための作業手順を確保するために遠回りしているのではないか、との情報もありました。
一方で、奄美大島-喜界島はその距離が離れているため、真っ直ぐ向かっても高さや着陸作業に要する時間が十分取れます。そのため、奄美大島-喜界島の路線ではほぼ時刻表通りに飛んでいたものの、南大東-北大東では風向きによって所要時間は違っていたようなんですね。
◆奄美群島のひとつ「喜界島」は一面サトウキビ畑ののどかな島
さて、新たに“日本最短航空路線”となった奄美大島-喜界島ですが、奄美大島を知っている人は多いと思いますが、喜界島については知らない人も多いのではないでしょうか。
そこで最後に喜界島について簡単に説明しておきます。
喜界島は奄美大島と同じ鹿児島県の奄美群島に属し、奄美群島内では鹿児島市にもっとも近い島となります(それでも380km離れています)。
人口は推計で6092人(2024年6月末)。島内はサトウキビ畑ののどかな風景が広がり、これを原料とした黒糖作りが島の主力産業ともなっています。白ゴマの生産量で国内首位というのも興味深いですね。
また、“島”といえば青い海にビーチと組み合わせを思い浮かべますが、喜界島には複数の砂浜ビーチが存在し、ウミガメの産卵や孵化、オカヤドカリを見ることもできるそうです。ここは周囲が岩場だらけで砂浜は一切ない、南大東島や北大東島との大きな違いとなっています。
喜界島への行き方は、今回紹介した日本エアコミューターによる空路と、奄美大島の名瀬港からのフェリーのいずれかになります。
奄美大島にはJAL便以外に成田からLCC「Peach」も飛んでいますので、時期を選べば比較的安く行くことも可能です。これらを使って新たに誕生した“日本最短航空路線”で喜界島へ出かけてみるのも面白いかもしれません。
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