デカいのはもう疲れた…… いま「ミドルクラスADV」に熱視線 人気の“アドベンチャー・クロスオーバー”バイクとは
身の丈に合えば自由度が広がる
日本国内は道路網が発達しており、地図に載るほとんどの道は舗装路と考えても良いでしょう。
そこでADVは、ダウンサイジングするとともにオンロード指向に割り切ったモデルも登場します。
上体を起こしたまま楽な姿勢で乗れて視界も広く快適さを保てるという機能も、ADVのヒットの理由のひとつ。そこでオンロードモデルをベースにADVの快適性を移植したADVスタイルのツアラーも登場します。
カワサキ「ヴェルシス650」はその好例でしょう。

腰高なADVのスタイルをとっていますが、ホイールをはじめとした足回りを見るとオンロードモデルのそれです。
なにより、フロントフェイスのデザインに「ニンジャ」の意匠が用いられています。
ヴェルシス650のボディサイズは、全長2165×全幅840×全高1360〜1420mm、ホイールベースは1415mmでシート高は845mm、車重は219kgとなっています。
エンジンは649ccの水冷並列2気筒DOHCで、最高出力61Nm(67PS)/8500rpm、最大トルク61Nm(6.2kgm)/7000rpmと、同クラスのスポーツバイクと同等の値となっています。
スポーツバイクというと、ライディングポジションが前傾よりで窮屈に感じる面もあります。
そこにADVの快適性を移植することで、肩肘張らず疲れにくいスポーツバイクとなるのです。
ADVは従来のスポーツバイクだけではなくスクーターの分野にも用いられるようになりました。
ホンダ「X-ADV」は、スクータースタイルのADVとして新たなジャンルを切り開いています。

スクータースタイルなのでトランスミッションは自動変速。具体的にはデュアルクラッチトランスミッション(DCT)のみが設定されています。
DCTなのでAT以外にMTモードも選択することができ、よりスポーティな走りを楽しめます。
さらにX-ADVは、オフロードを想定している点が唯一無二の個性的な点です。
本格オフローダーとまではいかないものの、多少の凸凹のある悪路であれば問題なく突入でき後輪を滑らせるといった芸当も可能です。
X-ADVのボディサイズは、全長2200×全幅940×全高1340、ホイールベースが1580mmでシート高が790mm、車重が236kgというもの。
エンジンは745ccの水冷並列2気筒SOHCで、最高出力43kW(58kgm)/6750rpm・最大トルク69Nm(7.0kgm)/4750rpmとなっています。
ADVスタイルのビッグスクーターとも考えることができ、ツーリング以外にも日常の足として気軽に使用できるのもメリットでしょう。
※ ※ ※
数百万円もかけて1000ccオーバーの大型ADVを購入したのは良いものの、疲れた日は載る気にならず駐車場の奥で眠っていることが多くなっては、使ったお金の甲斐がないというものです。
ミドルクラスであれば車体価格が抑えられるとともに、リッタークラスよりもボディが小さいので取り回しが楽で、転倒に対する恐怖も少なくなるのではないでしょうか。
ADVは冒険に出かけてナンボのバイクともいえます。冒険の相棒は、身の丈にあっていたほうがより自由に動けるでしょう。
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