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直径4m!“世界最大級”の巨大タイヤを24時間・日々テスト!? ブリヂストンが掲げる「断トツ商品」の進化とは

ブリヂストンの商品設計基盤技術「エンライトン」ってなに?

 続いて見学したのが、ブリヂストン防府工場でのPSRタイヤ(パッセンジャー用タイヤ)の製造工程です。

加硫機から出てきた出来たてほやほやのスタッドレスタイヤ
加硫機から出てきた出来たてほやほやのスタッドレスタイヤ

 ブリヂストンは近年、「エンライトン(ENLITEN)」という商品設計基盤技術を打ち出しています。

 エンライトンの考え方とはつまり、「薄く」「軽く」「円く」設計することで従来のタイヤ性能を向上させた上で、タイヤに求められる性能をユーザーごと、クルマごとにカスタマイズするというもの。これはORタイヤ「マスターコア」の、それぞれの鉱山ごとにタイヤ性能をカスタマイズすることとも似ています。

 エンライトンは2020年にVW「ゴルフVIII」に新車装着された「トランザ・エコ(TURANZA ECO)」に採用されたのを皮切りに、これまでグローバルで約20商品に搭載されており、2024年2月に発売された「レグノGR-XIII」にも国内市販用乗用車向けタイヤとして初搭載されました。
 
 エンライトン搭載商品は今後もグローバルで拡大していく計画で、2026年には約45商品でエンライトン搭載率65%、そして2030年には約100商品で搭載率100%を目指しています。

 この商品設計基盤技術のエンライトンと融合させるモノづくり基盤技術が「BCMA(Bridgestone Commonality Modularity Architecture)」です。

 これまでタイヤは商品それぞれで開発されてきましたが、BCMAの考え方はタイヤを「カーカス」「ベルト」「トレッド」の3つのモジュールで開発、さまざまな背反性能の両立をこのモジュールの組み合わせで実現することで、性能や環境、コスト、生産性を両立するといった考えになります。

 具体的にいえば、「トレッド」というモジュールを載せ替えることで、レグノやポテンザなど新たなプレミアム商品を創造していくということになります。これまで各々で行われていたタイヤ開発の効率化を図ることで、スピーディな商品開発に結びつけるといいます。

※ ※ ※

 エンライトンが搭載されたタイヤが、今後数多く作られることになる防府工場の生産ラインは、とてもクリーンで、人が少ないことに驚きました。

最後は人の手と目で検査がおこなわれ、商品として出荷されていく
最後は人の手と目で検査がおこなわれ、商品として出荷されていく

 タイヤは「黒くて円いゴム」ですが、その中身はコードやスチールベルト、ビード、そしてゴムからなる複雑な商品だったりします。それを機械化の進んだ工場でそれぞれの部品が作られ、組み合わされ成型され、釜に入れ加硫され、最後タイヤとなって出てきたものを見たときには、感動すら覚えました。

 また10年ほど前にタイヤ工場の見学をしたときに比べて、圧倒的にゴムの臭いが少なくなっていることにも驚きました。このあたりの対策も進んでいるということでした。

Gallery 【画像】タイヤはどうやって作られる?その製造過程を写真で見る(44枚)
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ネギシマコト
ネギシマコト
VAGUE編集部 副編集長
1970年東京都文京区生まれ。大学卒業後、音楽誌、美術誌(陶芸担当)の編集を経て1995年に自動車雑誌業界に入り、輸入車系月刊誌を中心に、国産車系月刊誌でもクルマのイロハを学ぶ。当初よりタイヤ担当としてほぼすべてのタイヤの試走会に参加し、今年で31年目。 最近のマイブームは鉄道での旅。移動中でもパソコン仕事ができる便利さを今さらながら知り、クルマ業界出身にもかかわらず最近はドライブする機会がめっきり減った。趣味は神社巡り(御朱印帳7冊目)、美術館巡り、落語、演劇鑑賞。大の巨人ファン。

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