時速431キロは当時 世界最速だった! 21年前に開業した“上海リニアモーターカー”はいまどうなっている? 実際に乗ってわかった「使われない理由」とは
431km/hを誇った上海トランスラピッドのいま
2004年1月1日、中国・上海の空の玄関口である上海浦東国際空港と市街地をつなぐ「上海トランスラピッド」が開業しました。
世界でもめずらしい超高速磁気浮上式リニア(マグレブ)である上海トランスラピッドは、431km/hという最高速によって約30kmの距離をわずか7分あまりで結ぶことが大きな話題となりました。
開業から21年を経たいま、そんな上海トランスラピッドを体験してみました。

一連の入国手続きを終えて到着ターミナルに降り立つと、「磁浮(Maglev)」と書かれた案内板がすぐ目に飛び込んできます。
案内板が指し示す方向を目指してしばらく歩くと、上海トランスラピッドのチケット売り場へと到着します。ちなみに、その反対側には地下鉄のチケット売り場と乗り場があるので間違えないように注意が必要です。
上海トランスラピッドには上海浦東国際空港の「浦東1号2号航站楼駅」と「龍陽路駅」の2つしかないため、チケットの購入方法は比較的シンプルです。
基本料金は片道50元(約1000円)となっていますが、当日の航空券を窓口で提示すると40元(約800円)で購入可能です。そのほか、往復割引やVIPシートなども用意されています。
チケットの購入には現金やクレジットカードも利用できますが、上海ではほとんどの場所で「Alipay(支付宝)」や「WeChat Pay(微信支付)」によるQRコード決済が可能のため、事前にアプリをダウンロードしておき、クレジットカードの登録を済ませておくと便利です。
なお、有人の窓口も自動券売機も中国語と英語のみに対応しており、日本語には対応していません。
チケット売り場のすぐ横にあるゲートで簡単な持ち物検査を済ませると、改札があります。
上海トランスラピッドのチケットは年季の入ったICカードとなっており、それを改札にタッチすることで通過することが可能です。

そこからエスカレーターを降りると、いよいよ上海トランスラピッドへと乗車します。
シートは原則として自由席となっていますが、車両によって配列がやや異なります。
長時間の乗車を想定していないためか、日本の新幹線などと比べるとシートはかなり簡素です。
上海トランスラピッドはおよそ20分間隔での運行となっていますが、車両に乗り込むことができるのは発車の直前であるため、シートに座るとほどなくして列車が動き出します。
いわゆる「リニアモーターカー」である上海トランスラピッドですが、乗車した際の感覚は一般的な列車とあまり変わりません。
ただ、車内に掲示された速度計の数字がみるみる間に大きくなっていく点は、鉄道オタクでなくともワクワクしてしまうポイントかもしれません。
しかし、その感動もつかの間、文字通りあっという間に龍陽路駅へと到着しました。
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