5ドア化で利便性アップ! スズキ新型「ジムニーノマド」に“大型化による死角”はナシ? “シエラ”と比べた場合のデメリットとは?
ボディの延長&5ドア化で大きなメリットを得た「ジムニーノマド」
2023年1月にインドで世界初公開されて以来、たびたび日本発売への待望論が持ち上がっていたスズキ「ジムニー5ドア」。それが2025年春に、「ジムニーノマド」という名称でついに日本でも正規販売されることになりました。

新型ノマドのベースとなったのは、これまでも日本市場へ導入されていた「ジムニーシエラ」。ノマドはシエラのホイールベースと全長をそれぞれ340mm延長したロングボディ仕様で、ボディ側面に後席へアクセスするためのリアドアを設けているのが最大の特徴です。
そんなノマドで気になるのは、5ドア化によるデメリットはないのか? ということ。そこでシエラとの比較を交えながら、ノマドの欠点を探ってみました。
まさに鳴り物入りで日本市場へ投入される新型「ジムニーノマド」。すでに半世紀以上もの歴史を持つ「ジムニー」ですが、実は5ドアモデルが設定されるのは今回のノマドが初めてです。
ノマドのボディサイズは全長3890mm、全幅1645mm、全高1725mm(リーフアンテナを折りたたんだ際の数値)、ホイールベース2590mm。全長とホイールベースはシエラより340mm長く、全高は5mmダウンしています。
全長&ホイールベースが伸びた分、ノマドはシエラよりもリアシートとラゲッジスペースが大きくなっているのが最大の美点。
たとえばリアシートは、フロントシートとの間隔が50mm拡大され、後席乗員の足元スペースがこぶし1個分ほど広がっているほか、左右の後席に座る乗員の間隔を90mm拡大。さらに、20mmアップした後席のヒップポイントや、後席のクッション厚の拡大などと相まって居住性が格段にアップしています。
まだラゲッジスペースは、後席利用時の荷室フロア長をシエラよりも350mm長い590mmへと拡大。フロアにはカーペット敷かれ、積み込んだ荷物がすべりにくいよう配慮されています。
●デメリットも確かにあるが「ジムニーノマド」の魅力は不変か
このように、ボディの拡大&5ドア化でさまざまなメリットを手に入れた新型「ジムニーノマド」ですが、率直にいうと3ドアの「ジムニーシエラ」に対するデメリットもゼロではありません。
その一例が悪路走破性。210mmの最低地上高、アプローチアングル(36度)、デパーチャーアングル(47度)は2台とも共通ですが、コブなどを乗り越える際の性能を左右するランプブレークオーバーアングルは、シエラの28度に対してノマドは25度と少々劣ります。多くの人には関係のない性能かもしれませんが、気になる人もいることでしょう。

動力性能も気になるところ。最高出力102ps、最大トルク130Nmの1.5リッター直列4気筒自然吸気エンジンという心臓部はともに同じですが、ノマドはシエラより車重が100kg重くなっており、力強さや活発さという点では見劣りしそうです。
加えて燃費も、車両重量の増加などにより数値的にはダウン。カタログに記載されるWLTCモード燃費は、シエラのAT車は14.3km/LでMT車は15.4km/Lですが、ノマドはAT車が13.6km/L、MT車は14.9km/Lとなっています。
また、小回り性能も悪化している模様。評価の指標となる最小回転半径は、シエラの4.9mに対してノマドは5.7mと大きくなっており、車庫入れ時や狭い場所での取り回しには注意したいところです。
さらにリアシートも評価の分かれるところでしょう。座り心地を向上させたノマドのリアシートは、その分、格納した際にフロア下へスッキリと納めることができません。荷室を拡大すべくリアシートの背もたれを倒すと、荷室フロアに段差が生じてしまうのは覚えておいた方がよさそうです。
ただし、荷室フロアをフラットに近づけられるアイテムもオプションで用意されているので、気になる人はそれを追加するといいでしょう。
* * *
ボディの延長と5ドア化により、さまざまなメリットを手に入れた新型「ジムニーノマド」。確かにデメリットはあるものの、それを上回る魅力を備えたモデルであることは間違いありません。新しいノマドが市場でどのような評価を受けるのか、今から楽しみです。
VAGUEからのオススメ
“時を愉しむ”という究極の贅沢――カンパノラ「星響」と巡る、足利・静寂とウェルネスの旅【PR】