BBSジャパン渾身の新作ホイール「FL」が登場! アルミニウム鍛造の新素材技術「FORTEGA(フォルテガ)」がスゴイ
BBSが実用化した新素材技術「FORTEGA(フォルテガ)」
BBSジャパンが実用化したアルミニウム鍛造の新素材技術「FORTEGA(フォルテガ)」が、いよいよ市販アフターホイールとして走り始めます。2025年の東京オートサロンでデビューしたBBS「FL」のニュースを踏まえながら、フォルテガの真価を深掘りし、BBSジャパンがフォルテガに込めた想いを紐解きます。

FLは、BBSの伝統芸であるクロススポーク(メッシュデザイン)を踏襲しながら、斬新さも併せ持つ秀逸なデザイン性を感じさせますが、なにより注目したいのはその製法です。
FORTEGA(フォルテガ)という新素材技術が導入されました。イタリア語で「forte(強い)+lega(合金)」を掛け合わせた造語だといいます。では、BBSジャパンが新たに生み出した「強い合金」とは、どのようなものなのでしょうか。
もともとBBSジャパンは世界最高峰の鍛造(フォージド)技術をもっています。自動車用ホイールは鋳造(キャスト)製法が一般的ですが、より高い強度や剛性を追い求め、時に相反する軽量性能も両立させるため、ハイパフォーマンス系ホイールには鍛造製法が採用されています。BBSジャパンはその鍛造製法に特化したホイールメーカーです。
時は1970年代。祖となるドイツBBS社が、アルミ製色巻きビームを製造販売していた富山県高岡市のワシマイヤー社(当時)の鍛造技術に可能性を見出しました。大きな耐荷重性能が必要とされる糸巻きボビンをつくる技術が、鍛造ホイールに活かせるはずだと考えたのです。それは見事に成功し、その後、BBSジャパンはBBSブランドにおける鍛造ホイールに特化して製造販売してきました。

現在、BBSジャパンは生産するホイールごとに複数の鍛造プレス機を使いこなします。モノによっては1万2000トンという高圧鍛造プレス機で、良質なアルミ合金を加熱しながら加圧(鍛造)してホイールを紡ぎ出します。こうしたインフラを活かして、アルミニウム鍛造のほかに、マグネシウム鍛造、そして2011年に実用化した超超ジュラルミン鍛造など、3つの製法を使いわけて多様な製品展開をしてきました。
フォルテガはその第4弾。広義で捉えるとアルミニウム合金を使った鍛造製法の一種ですが、素材や生産方法には、BBSジャパン独自の技術が多々潜んでいるそうです。
●歴史を大切に守りながら、未来へ向けて提案を続ける
BBSのフォルテガ技術は、世に増え続ける重量級のバッテリー電気自動車(BEV)や大型SUVを踏まえたBBSジャパンとしての回答だといいます。
「重量級車両を充分に受け止める耐荷重性能を有しながら、走りの魅力を底上げするために、高剛性と軽量性能を満足させる。さらにBBSらしい高級感と美しさを同居させた造形でなければならない。それらを両立させるためには、鍛造素材そのものから見直すべきだ」という彼らのチャレンジングスピリッツから開発が始まりました。
もちろん既存の製法であっても十分過ぎるほどの高性能を持つと自負するのがBBSジャパンです。BBS LMに象徴されるよう、発売から30年以上が経ってもなお、現行モデルとして数多くの人びとに支持されるモデルがたくさんあることがその証拠でしょう。
そうした伝統的なモデルを大切に守りながら、未来へ向けての革新を欠かさない姿勢もまたBBSらしさ。フォルテガを基としたFLを前にそう感じずにはいられません。
「フォルテガ鍛造技術の確立は、私たちにとってはゴールではありません。むしろ、ようやくスタートラインに立ったところ。時代に取り残されず、むしろ時代をリードするつもりで。日々、スピード感を持って、製品拡充や技術改革に努めていきたい」
と、BBSジャパンの代表取締役を務める新田孝之氏はいいます。「立ち止まることは後退と同義だ」というポリシーを持ってBBSジャパンを牽引する彼がスタッフ全員を鼓舞したからこそ、フォルテガの開発はよりスピーディに進み、高性能なものとなりました。
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