“ストロングハイブリッド”がスバル車の定説を変える!? 新型「クロストレックS:HEV」は燃費がいい上に「快適性や加速性能もハイレベル」
“ストロングハイブリッド”は快適性や加速性能も格上
そんな“ストロングハイブリッド”を搭載する「クロストレック」で走り出してみてまず感じるのは、快適性の高さです。

ガソリン車や従来のマイルドハイブリッド車と比べてエンジンが停止している時間が長く、バッテリー残量に余裕があれば、低速域では基本的にエンジンを止めた状態で走ります。
そのため、発進加速などの市街地走行時は、エンジン音やエンジンに起因する振動が全くありません。それが優れた快適性を生み出す一因となっていますが、着目したいのはそれだけではありません。
乗り心地も従来モデルと比べて一段とレベルアップしているのを感じました。これは、よりスムーズに動くショックアブソーバーを組み込むなど、進化した専用サスペンションを採用したことが効いているのでしょう。
その上で、特筆すべきは優れた加速性能です。モーターはエンジンよりも瞬時に大トルクを生み出すことができるので、アクセル操作に対するレスポンスのよさと、グイグイ加速していく力強さが従来のマイルドハイブリッド車とはケタ違い。
実際、停止状態から100km/hまで加速するのに要するタイムは2秒以上も縮まっているなど、その差は歴然です。
興味深いのは、“ストロングハイブリッド”が採用するモーターです。最高出力は119.6ps(88kW)ですが、これはトヨタでいうと「プリウス」クラスに搭載されるものではなく、「RAV4」など“ひとクラス上”のモデルに組み合わされるもの。そのため力強さは十分以上で、これが小気味いい加速にも効いています。
組み合わされるエンジンの排気量も、マイルドハイブリッド車の2リッターではなく、2.5リッターとなる“ストロングハイブリッド”は、燃費に全振りしたメカニズムではなく、走りの力強さも重視したパワートレインということができるでしょう。
エンジニアによると、大型モーターをチョイスしたのは、「後退時の登坂性能を考慮してのもの」だといいます。このタイプのハイブリッド車はリバースギヤを持たず、モーターを逆回転させて後退します。スバルの社内基準ではこの“後退時の登坂能力”が厳しく、それをクリアするために、大きなサイズのモーターを採用したというのです。
また“ストロングハイブリッド”を搭載する「クロストレック」は、燃料タンクが大きくなっているのも特徴。マイルドハイブリッド車は48リットルですが、“ストロングハイブリッド”車のそれは63リットルへと拡大されています。
2割ほど向上した燃費性能と相まって、ワンタンクで1000kmを超える長い航続距離を実現。長距離移動時の給油回数を減らせるだけでなく、ガソリンスタンドへ行く手間を省けるというメリットを日常時も享受できます。
●「クロストレック」の上位モデル的なポジショニング
“ストロングハイブリッド”を搭載する「クロストレック」は、装備面でも格上の仕様となっているのが見逃せません。

なかでも上級グレードの「プレミアムS:HEV EX」は、全面液晶となるメーターパネルや先進運転支援機能“アイサイトX”といった他のグレードには設定のない機能を採用。「レヴォーグ」譲りの、ひとクラス上のテクノロジーが導入されているのです。
さらに、AC100Vで消費電力が合計1500W以下の電気製品を使用できるアクセサリーコンセントもスバル車として初採用しています。
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加速が力強くて快適に移動でき、装備も充実と、全方位的に魅力がアップしている「クロストレック」の“ストロングハイブリッド”仕様。ちなみに、スタッドレスタイヤを装着した試乗車で計測したところ、路面のぬれた高速道路を90km/hで巡航した際のメーター表示の平均燃費は18.9km/Lと上々でした。“スバル車とは思えない良好な燃費”ですね。
その分、マイルドハイブリッド車と比べて価格は割高なのが玉にキズですが、「クロストレック」の上位モデル的なポジショニングと考えれば、十分納得できることでしょう。
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