落札額は驚異の20億円!? 60年前の「フォード」がオークションに登場 わずか8台しか製造されなかった“歴史的レースカー”とは
映画「フォードvsフェラーリ」でも描かれたGT40
2025年2月に米国のマイアミで開催されたRMサザビーズのオークションで、1966年型のフォード「GT40 MkII」が出品され、なんと1320万5000ドル(日本円で約19億5987万円)で落札されました。
いったいどんなクルマなのでしょうか。

今回出品された1966年型フォードGT40 MkIIは、インディアナポリス・モータースピードウェイ博物館が所蔵していたものです。
フォードGT40は、1960年代のレースで常勝だったフェラーリを破るために、フォードが開発したレーシングカーです。2020年に「フォードvsフェラーリ」という映画が日本でも公開されましたが、この作品で活躍するレーシングカーが、フォード GT40でした。
GT40という車名は、車高が40インチ(約100cm)しかなかったことから名づけられたと言われています。
パワーユニットは、427キュービックインチ(約7リッター)のV形8気筒OHVエンジンをミッドシップ搭載していました。
1964年にプロトタイプの製作が始まり、最初のGT40は1965年に登場しました。そして翌1966年には改良型のGT40 MkIIに発展しました。
今回出品されたシャシナンバー「P/1032」は、1965年11月5日にシェルビー アメリカンにドアやウインドー、トリムなどがない状態で出荷され、そこでMkIIとして完成されました。
このP/1032は、ホルマン・ムーディのチームから1966年のセブリング12時間レースとル・マン24時間レースに参戦し、セブリングでは2位に入賞しました。
なお、この年のル・マンでは、別のGT40 MkIIが初めてフェラーリを破って優勝しています。
レース引退後は、1966年のパリや1967年のジュネーブなど、モーターショーに展示され、その後米国に渡りました。
1968年、最終的にインディアナポリス・モータースピードウェイ博物館に展示するために寄贈されました。
このP/1032は何度もカラーリングが変更されており、1966年のル・マン参戦時のカラーに戻そうと2006年から修復作業が始まり、2011年に完了しました。
赤いボディカラーで、レース参戦時のチーム内での識別用にノーズとフロントフェンダー上はグリーンにペイントされていました。
それ以来、このP/1032はインディアナポリス・モータースピードウェイ博物館に展示されていました。P/1032は2回しかレースに参戦していないので、クラッシュなどせず、またアップグレードなどもされていません。
現存するフォード GT40 MkIIとしては、もっとも良いコンディションのクルマの1台と考えられています。
GT40 MkIIはわずか8台しか製造されていません。
この1966年型 フォード GT40 MkIIの落札額は、800万USドル〜1100万USドル(1USドル=155円として、12億4000万円〜17億500万円)と予想されていましたが、最終的にはそれを大きく上回る1320万5000ドル(日本円で約19億5987万円)落札額となりました。
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