時空を超えた旅だって可能!? 44年前の「デロリアン」を米国オークションで発見 ドク博士の直筆サインも入った個体の“意外な”落札価格とは
約9600kmの極上コンディション、映画の記憶を継ぐ一台
今回のオークションに出品された個体は、1981年式の初期モデルで、走行距離は6000マイル(約9600km)という非常に低い数値が表示されていました。

新車時にはフロリダ州ポンパノビーチにある「Vista Volkswagen-BMW」に納入され、その後は長期間にわたって保管されていたとみられます。
2018年から2019年にかけては、カリフォルニア州のハンティントンビーチにあるDMCにて約2万ドル相当の整備を受けており、再び走行可能な状態へと復帰しました。
整備内容は広範囲に及び、ECUやエアフロー制御ユニット、点火系部品、ウォームアップレギュレーター、ラジエーター、燃料アキュムレータ、冷却ホース、クラッチスレーブシリンダーなどが交換されています。
これに加え、足まわりについてもステアリングラックやショックアブソーバー、ブレーキキャリパー、パッド、ローターなどが刷新されました。
ホイールは14インチと15インチのタービンスタイルのアルミホイールで、タイヤにはクーパーコブラのラジアルG/Tが装着されています。四輪すべてにディスクブレーキが採用され、制動性能もしっかり確保されています。
エクステリアは、デロリアンの象徴とも言えるステンレススチールそのままの質感が生かされており、フロントとリアのファシアは2018年に再仕上げが施されています。
ガルウイングドア、クワッドヘッドライト、ルーバー付きエンジンカバー、デュアルエキゾーストなど、DMC-12の特徴をしっかりと保持している点も評価できます。
インテリアはグレーのレザーで統一され、バケットシートとドアトリムにかけて統一感あるデザインが印象的です。
エアコン、パワーウィンドウ、セントラルロック、カセットステレオ、チルト&テレスコピックステアリングなど、当時としては充実した装備が揃っています。
さらに、グローブボックスのフタには映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』で「ドク」を演じたクリストファー・ロイド氏の直筆サインが施されており、映画ファンにとっては非常に価値ある一台といえるでしょう。
オドメーターには約9600kmが表示され、現在の所有者が加えた走行距離は1600km未満と記録されています。
付属書類にはウィンドウステッカー、オーナーズマニュアル、時代の販売資料、事故歴なしを証明するクリーンなCarfaxレポートなどが揃っており、コレクターズアイテムとしても申し分のない内容です。
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このように、極めて少ない走行距離と丁寧な整備履歴、さらに映画との関連性までも備えた1981年式デロリアン「DMC-12」は、2025年3月31日に5万8688ドル(日本円で約885万円)で落札されました。
DMC-12は、自動車としてだけでなく、映画と文化の象徴として、これからも語り継がれていく存在となるに違いありません。
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