「うわ懐かしっ!」32年前のレーサーレプリカを米国で発見 日本限定1500台の「JDM」モデル ホンダ「NSR250R SP ロスマンズ」の令和での価値とは
究極のレーサーレプリカとして進化したNSR250Rの系譜
2026年4月26日、北米のオークションサイト「Bring a Trailer」において、1994年式のホンダ「NSR250R SP」が2万ドルで落札されました。
NSR250Rは、1986年10月に初期型である「MC16」が登場したロードスポーツモデルです。
当時のロードレース世界選手権で活躍していたワークスマシン「NSR250」の技術を直接フィードバックした公道用レプリカモデルとして開発されました。
1980年代後半から90年代にかけての日本市場では、レーサーレプリカブームが最高潮に達しており、ヤマハ「TZR250」やスズキ「RGV250Γ」といった競合他車としのぎを削る過酷な開発競争の中にありました。
そのなかでもNSR250Rは、1988年登場の「MC18」で圧倒的な速さを証明し、1990年の「MC21」ではガルアームの採用により旋回性能を極めるなど、常にクラスの指標となる存在であり続けました。

今回出品されたモデルである「MC28」は、1993年に登場したNSR250Rシリーズの最終型であり、量産市販車として世界で初めて電子式メモリーカードによる「PGMメモリーカード・システム」を導入した画期的なモデルです。
モデルの外観デザインは、空力特性を考慮したフルカウルに加え、片持ち式のスイングアームである「プロアーム」を採用している点が大きな特徴です。
このプロアームは、耐久レースでのタイヤ交換作業を迅速化するために開発された技術であり、機能性と独特の造形美を両立しています。
そして、エンジンについては、水冷2ストロークV型2気筒249ccユニットを搭載しています。
当時の自主規制値に合わせる形で最高出力は40psに制限されていたものの、エンジンの点火時期や排気デバイスを緻密に制御する「PGM-IV」システムにより、全域で鋭い加速特性を実現していました。
また、トランスミッションには6速クロスミッションが組み合わされ、SP仕様車ではさらなる走行性能を追求するために乾式多板クラッチが標準装備されています。
この乾式クラッチは、エンジン回転中に特有の作動音を響かせるものであり、当時のレーシングマシンと共通の構成を持つ市販車としてのアイデンティティとなっていました。
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