918馬力の“電動ハイパーGT”公道での印象は? 軽さを武器とした「往年のロータス」と一線を画す新世代モデル「エメヤ」は何がスゴい?
ドライブフィールにはしっかりとロータスらしさが残る
それでいて「エメヤ」のドライブフィールには、しっかりとロータスらしい部分も残されています。

なかでもステアリング操作に対する車体の反応はキレキレで、クルマがスパスパっと向きを変えていく様子は、過剰に感じるほどの気持ちよさ。
4WDではあるもののリアタイヤが大地を蹴る感覚がしっかりと伝わってくるのも心躍るポイントです。こうしたドライブフィールは、まごうことなくロータスのそれだと断言できます。
ロータス初のセダンである「エメヤ」はリアシートも広く開放的で、ロングツーリングも快適にこなせるパッケージングを採用しています。
そんな優れた実用性も含めて、このモデルはこれまで私たちが味わったことのない新しいロータスの世界へと誘ってくれるのは間違いないでしょう。
もちろん、筆者も含めて「ロータスのクルマづくりはこれでいいのか?」と感じる人は大勢いるでしょう。
とはいえ、ロータスといえど軽量なエンジン車のスポーツカーばかりをつくっているだけでは未来は暗く、どこかで方向転換を迫られているのもまた事実。自動車業界に大変化が起きている中で、ロータスも新たな扉を開く必要があったのです。
そういう視点で見れば、昨今、ロータスが世に送り出した「エメヤ」とBEVのSUV「エレトレ」は、ともに“変化するロータス”の先陣を切ったモデルといえるでしょう。
もちろんロータスは、昨今の状況を鑑みて「すべてのラインナップをBEVとするのではなく、ハイブリッドを導入する可能性もある」とプランを修正する意向を見せています。
いずれにせよ、ロータスをリスペクトしている筆者としては「これぞロータス!」と購買意欲をかき立ててくれるスポーツカーの登場に期待したいところです。
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