まさに“駆けぬける歓び”の真骨頂!? 世界でたった50台のミリオンカー BMW「3.0 CSL」の魅力に迫る
往年のBMW Mらしい味付けが宿る
「愛車というより、重要文化財をお預かりしている気持ち」といっているスタディの鈴木“BOB”康昭さんは、だからといって決してガレージに仕舞い込んでおくことはしません。

ナンバーをつけていつでも完調で走れる状態を維持し、その気になればいつでもストリートへ連れ出します。ロングツーリングも厭いません。昨年は、東京を出て名古屋、神戸、広島、そして福岡まで、数日間をかけて1200kmほどのドライブを楽しみました。別の機会に、サーキット(MAGARIGAWA)で限界近くまで走らせたこともあります。
そうした経験を踏まえて鈴木さんは3.0 CSLのことを「BMW Mの歴史をすべて知っている人がセッティングしたクルマだと再認識した」といいます。フロントを軸にカミソリのようにクイックに曲がっていくコーナリング特性。ステアリングを切れば切るほど曲がっていくものの、いつリアがブレークするかわからない、ちょっとしたドキドキ感。とにかく素直で、電子制御の介入が最低限にとどまること。これらはすべて、時代の要請から安定・安全方向の特性へと変わっていった昨今のBMWにはないものです。
とはいえ、過度に危なっかしいセッティングではありません。ワイドトレッド化による優れた接地性と直進安定性、速度をあげるにつれてジワリと効いてくるダウンフォースなど、とにかくバランスが秀逸だといいます。そのうえで3ペダルで操る6速MTであることが、操る楽しさを決定的なものにしているのでしょう。BMW Mの創立50周年記念モデルとしてふさわしい、いかにもBMW Mらしいロードカーだと思えます。

「この3.0 CSLはこのままじっくり長い時間を“お預かりさせて”いただきながら、自分が別で所有しているチューニングカーのM4(シグナル・グリーン)をもっと進化させて、30周年記念車にしようかと思っています。それは3.0 CSLのスタイリングに着想を得た、ワンオフのワイドボディに仕立てる予定です」
偉大なる3.0 CSLを崇拝しながらにして、それでも自らがつくり上げるカスタムカーのヒントにしてしまうあたり、さすがスタディの鈴木“BOB”康昭さんらしい。そう遠くない未来に完成する「スタディ30周年記念BMW M4」は、世界に一台きりの愛車という意味で、彼にとっては3.0 CSL以上の価値が宿るのかもしれません。
取材協力:スタディAG https://www.studie.jp
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