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スーパーカー世代が憧れたランボルギーニ「カウンタック」にも採用された“伝説のブラボーホイール”とは? ネットでの反響とは

“ブラボーホイール”を勘違いしていたあの頃の記憶

 スーパーカーに魅了されていた少年時代、筆者は「ブラボーホイール」という名前に、ある思い込みをしていました。その響きのカッコよさから想像していた意味と、実際の由来には意外なギャップがあったのです。

ランボルギーニ「カウンタック」
ランボルギーニ「カウンタック」

 固有名詞として世間一般に広く認知されているため、会話中に出自が分からない単語が出てきてもスルーされることが時折あります。

 1970年代後半に日本中を席巻したスーパーカーブーム全盛時においては、「NACAダクト」「バルクヘッド」「ペリスコープ」「プレクシグラス」「アロイホイール」あたりが、幼稚園児および小学生低学年には理解が深まっていないワードでした。

 子どもながらにセンターロックホイールのスピンナーも何のことかよく分かりませんでしたが、それ以上に難解だったのが「ウルフ・カウンタック」ことランボルギーニ「カウンタックLP500Sウルフ・スペシャル #1」が採用していた“ブラボーホイール”でした。

 カウンタックLP500Sウルフ・スペシャル #1は、扁平ワイドタイヤのピレリP7を履かせるために「カウンタックLP400」のトレッドを拡大し、前後にオーバーフェンダーを装着したランニング・プロトだったといわれています。上記の仕様変更に加え、見る者に精悍な印象を与えるフロントスポイラーおよびリアウイングが装着され、5つの丸い穴が開いたデザインのブラボーホイールも奢られていたのです。

 それらを装備した迫力ある意匠は、後にカウンタックLP400の改良型として1978年に登場した「カウンタック LP400S」、その発展版として1982年にリリースされた「カウンタック LP5000S」へと受け継がれました。

 1971年に生まれた筆者はスーパーカーブームを実際に経験した最後の世代だといえますが、ブラボーホイールの存在を知ったのは小学校1年生のときでした。

 プロサッカー選手で日本代表DFの長友佑都さんがチームを鼓舞するために「ブラボー、ブラボー、ブラボー!!!」と連呼する以前(遥か昔)の話ですが、なんとなく、素晴らしい、見事だ、といった意味の言葉なのだろうな、と感じていました。そのため、ホイールのデザインが超絶カッコイイので、大人たちがブラボーホイールと呼んでいるのだな、と都合よく解釈し、しばらくの間、本気でそう思っていたのです。

 その後、小学校の教科書よりもスーパーカー大百科を見ている時間のほうが長くなったことにより、九九よりもランボルギーニに関する知識がぐんぐんアップしていきました。自動車産業界で世界的に有名なマルチェロ・ガンディーニさんという凄腕のカーデザイナーがいて、彼がランボルギーニ「ブラボー」というコンセプトカーのスタイリングを手がけたことが、小学校2年生のときに分かりました。

NextブラボーホイールについてSNSの反響は?
Gallery 【画像】「えっ…!」何度見てもカッコいいランボルギーニ「カウンタック」と伝説のコンセプトカー「ブラボー」を写真で見る(53枚)
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