シルバー色✕チョコ内装は1台のみ!? 2億円超えも期待される14年前の「限定フェラーリ」がオークションに登場 世界でたった80台しかない「SAアペルタ」とは
「599GTBフィオラノ」をベースにオープン化
米国フロリダ州のジュピターで2025年5月26日に開催されるRMサザビーズのオークションに、2011年型のフェラーリ「SAアペルタ」というクルマが出品されます。
どんなクルマなのでしょうか。

フェラーリと密接な関係にあったピニンファリーナの創立80周年を記念して、2010年のパリモーターショーでフェラーリSAアペルタは発表されました。
車名のSAとは、ピニンファリーナの創業者であるバティスタ・“ピニン”ファリーナの息子と孫である、セルジオとアンドレアの頭文字、アペルタはイタリア語で「オープン」の意味です。
SAアペルタは、当時のフラッグシップだった「599GTBフィオラノ」をベースにした、2シーターのロードスターです。
限定モデルだった「599GTO」に搭載されていた5999ccの65度V型12気筒エンジンと6速「F1スーパーファスト」セミATを搭載していました。
最高出力は661ps、最大トルクは620Nmを発生し、0-62mph(約99km/h)加速は3.6秒、最高速度はほぼ202mph(約323km/h)と、驚異的なパフォーマンスを発揮しました。
しかも、SAアペルタは599GTBをオープンにしただけではなく、車高を100mm低め、前245/35ZR20、後ろ305/35ZR20のタイヤを5本スポークホイールに履き、カーボンセラミックブレーキも装備していました。
それでも全体的なセッティングは599GTOよりソフトで、それはつまりSAアペルタは599GTOのようなサーキット志向ではないことを意味しています。
エクステリアでは、フロントウインドーの傾斜角は599よりも強められ、リアのフライングバットレスは廃され、ロールバー部分にエアロフィンが組み込まれました。
またオープンボディが剛性を保つように強化が図られていますが、車両重量は599GTBより17kgほどしか重くなっていません。
SAアペルタはピニンファリーナの誕生80周年を記念して、80台しか生産されず、その約3分の1が米国向けだったようです。
しかも、このグリジオ シルバーストーンと呼ばれるボディカラーのSAアペルタ米国仕様は、これが唯一と考えられています。
おそらく、このグリジオ シルバーストーンのボディカラーでチオコラート(イタリア語でチョコレートの意味)のインテリアカラーのSAアペルタは、これ1台のようです。
フロントウインドーに貼られたステッカーによると、このクルマはカナダ・ケベック州のディーラーに渡りましたが、米国仕様で、カリフォルニアで納車されました。
前述のようにの魅力的で希少なカラーリングにアルカンターラのカーペット、レザー張りのシートバックレスト、ダッシュボード上部とステアリングホイールはチョコレート色のレザー、断熱ウインドスクリーン、前後パーキングセンサーなど、多くのオプションが装着されていました。
また、SAアペルタのグランドツーリング性能を強調するため、オプションでスケドーニ社製のラゲッジとスーツキャリアが装着されていました。
いままで多くの年月をカリフォルニアで過ごしたのちにフロリダに渡り、現在の走行距離は3350マイル(約5360km)ほどです。
世界限定80台、しかもこの希少なカラーリングのSAアペルタを狙っているエンスージャストには少なくないでしょう。
この2011年型フェラーリ SAアペルタ、オークションでの落札価格は160万USドル〜200万USドル(1USドル=143円として、約2億2880万円〜約2億8600万円!)と予想されています。
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