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ダウンロード数が100万を突破! 日本の道を知り尽くした“日本のカーナビメーカー”が本気で作ったスマホ用ナビアプリ「コッチ」の魅力とは

2025年5月に100万ダウンロードを突破した人気「スマホ用ナビアプリ」

 スマートフォンで使うカーナビ用アプリと言えば、GoogleマップやYahoo!カーナビが人気の双璧と言われてきました。

 そんな中、パイオニアが提供する「COCCHi(コッチ)」が急速に認知度を高めています。サービスインは2023年9月で、カーナビ用アプリとしては“新参者”に近いですが、5月15日には累計で100万ダウンロードを突破。その人気の秘密を探ってみました。

 まずはコッチについて紹介します。

iPhone15で「COCCHi」を展開し、「ドライバーアシスト機能」を表示している
iPhone15で「COCCHi」を展開し、「ドライバーアシスト機能」を表示している

 知っている人も多いとは思いますが、提供元のパイオニアは日本で初めて市販用GPSカーナビを発売したメーカーとして知られ、これまでも「サイバーナビ」や「楽ナビ」といったカーナビのヒット商品を相次いで登場させてきました。

 新機能も業界に先駆けて取り入れるなど、その先進性でも常にカーナビ界をリードし続けてきたメーカーでもあるのです。

 コッチはこの車載ナビで培ったノウハウが、ふんだんに盛り込まれているカーナビ用アプリとして登場しました。

 無料版(無料プラン)と有料版(基本プラン)があり、有料版では350円/月、あるいは3800円/年となります。

 他にビジネス用途としてスケジュール管理や住宅地図に対応するプランも用意されていますが、カーナビ機能を主とする一般ユーザーの使い方ならベーシックなプランで十分。基本的には無料版と有料版のいずれかを選択するのみになるでしょう。

 では、コッチの魅力はどこにあるのでしょうか。

 その魅力のひとつが優れた地図表現力で、それはコッチを起動すればすぐに気付きます。

 地図上に表示されている内容が、地名や施設情報はもちろん、その色遣いまでもカーナビ用アプリとは思えない充実ぶりとなっているのです。それはほぼ“車載カーナビ並み”と言っても過言ではないほど高いレベルにあり、それは他のカーナビ用アプリとは一線を画すものと言えるでしょう。

 カーナビ用アプリではその都度、地図データをサーバーからダウンロードして使っています。しかし、それは最新のデータが使えるメリットを生む一方で、サーバーの負荷を抑えるためにデータを軽くする必要が出てきます。

 つまり、カーナビ用アプリは車載カーナビと比べて、どことなくさっぱりとした地図表示となっているのは、必要最低限の情報しか地図上に描いていないからなのです。

 しかし、コッチではここに工夫を加えることで、この地図データを端折ることなく車載カーナビ並みの充実した地図を実現したのです。

 たとえば道路種別も一般道と高速道路を色分けして区別しているのはもちろん、一般道では国道を赤、地方道は緑やオレンジ色で色分けしています。加えて道幅も地図上で反映することで、狭い道なのかどうかも把握できるほどの充実ぶり。さらに公園などの緑地や公共施設などを色分けし、アイコンも併用して把握しやすくしています。

 ここまで来ると、とてもスマホ用のアプリとは思えません。

 ルート案内でもコッチは徹底したこだわりを見せています。

 分岐点となる交差点に近づくと、たとえば何番目の信号を曲がるのかを音声で案内し、その上で交差点拡大図を表示して進行方向へと誘導します。しかも、政令指定都市の主要交差点では周辺をリアルなCGで描き、そこには交差点名や進むべき車線などが案内されているのです。

 大半のカーナビ用アプリが単なる矢印だけで進行方向を案内する中で、ここは大きな違いと言っていいでしょう。

 特に音声ガイドの多彩さはカーナビ用アプリとは思えない充実ぶりです。

 新たな道路に入ると「○○街道に入りました。10分程度道なりです」とし、信号のある交差点を曲がるときは「2つ先の信号を(右)方向です。(右車線)を進んで下さい」とします。次の分岐点までを距離で案内するのはなく、おおよその時間で案内するのは特にカーナビ初心者にはわかりやすいとのこと。さらに「(右寄りの車線)がオススメです」「この先(トンネル)を通過します」といった案内を含めると、その多彩さには驚かざるを得ません。

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