900cc空冷4気筒エンジンには誇らしげに“DOHC”の文字! カワサキ「Z1」を米国オークションで発見 50年経った“名車”の価値とは
日本の相場に比べたらかなり割安?絶版車「Z1 900」
アメリカのルイジアナ州で、1975年式のカワサキ「Z1 900」がオークションに出品されました。
この車両は「Z1B」と呼ばれる後期型で、特に希少なカラーリングとカスタムパーツが特徴の個体です。

カワサキ Z1 900は海外市場向けとして1972年に登場しています。
最高出力82馬力を誇る903ccのDOHC直列4気筒エンジンは、同時代のライバルであるホンダ「CB750」(最高出力67馬力)を大きく上回り、当時のスーパーバイク市場において高い動力性能と信頼性を兼ね備えたモデルとして注目されました。
Z1はその後、年を追って細かな改良を受けながら、Z1A、Z1Bと進化を遂げます。
そして、1973年には日本国内向けに排気量を抑えた「Z2」が登場し、こちらも大きな人気を集めました。
Z1シリーズはその後のカワサキ車両にも多大な影響を与える存在となっています。
今回のオークションに出品されたZ1 900は、Z1シリーズの中でも特に完成度が高いとされるZ1B型です。
最終型としての完成度に加え、当時限定的に採用されたキャンディブルーの外装が視覚的なインパクトを強めています。
このZ1Bは、ゴールド、ブラック、ホワイトのストライプが入ったブルーのタンクを備え、クラシカルでありながら存在感のある外観に仕上げられています。
フェンダーやリアグラブバーにはクロームパーツが多用され、輝きと重厚感を両立しています。
今回の個体には、28mmミクニ製キャブレターとクローム仕上げの4対4排気システムが装備されています。
これらは純正とは異なりますが、当時のスタイルを尊重したチューニングとして受け入れられています。
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