タイムカプセルから出てきたような“ホットハッチ”をオークションで発見 限定200台のホモロゲモデル 走行6500キロの「進化版インテグラーレ」とは
ドア内張りやフロアのビニールも納車時のまま
米国カリフォルニア州モントレーで開催されるRMサザビーズのオークションに、1991年式のランチア「デルタHF インテグラーレ エボルツィオーネ」が出品されます。
どんなクルマなのでしょうか。

1991年、ランチアはWRC(世界ラリー選手権)参戦のためのグループA規格に適合させるホモロゲーションスペシャルとして、デルタHF インテグラーレ エボルツィオーネを発表しました。
ボンネットベントや大型グリル、テールゲートスポイラーを追加し、冷却機能とエアフローを改善しました。
足まわりではブレーキをツインピストンキャリパーに改良し、サスペンションを強化し、フロントストラットブレースを追加してステアリングボックスを大型化しました。
エンジンのコンピュータ マッピングも見直され、2リッター直列4気筒ターボエンジンは最高出力210馬力を発生、デルタとしては初めてリッターあたり100馬力の大台を突破しました。
今回の出展車は、1991年12月にテルニのディーラーに新車で納車されました。いままでに修復歴などない、素晴らしく状態の良い個体です。
最初のオーナーは、ディーラーに保護カバーをすべてそのままにしておくよう要求しました
内装などのビニールもそのまま、エンジンルーム内のスポンジも取り外さず、洗車もされませんでした。
そうして30年以上もオーナーの元で保管され、現在の走行距離はわずか6550kmで、驚くほど良い保存状態を保っています。
ボディカラーはホワイト、内装はグリーンのパンチング アルカンターラという組み合わせで、レカロ製シート、ボッシュ製ABS、クラリオン製ヘッドユニット、エアコン、分割可倒式リアシートなどを装備しています。
専門家によると、このクルマは200台と発表されている「真の」ホモロゲーションモデルの1台で、ハードな走行時にターボのインタークーラーを冷却するためのウオーターバッグを装備していました。
このシステムは、ほとんどの市販された車両では外されていましたが、このクルマでは装着されたままで、すべてのホースに1991年の日付スタンプが押されているます。
このクルマは、まさに「タイムカプセル」です。工場出荷時の、オリジナルのマーキングやワックス、フロアとドアパネルの保護ビニールがまだ残っています。
タイヤも、1991年製の納車時のものを装着したままです。
しかも、このデルタHF インテグラーレ エヴォルツィオーネの並外れたオリジナリティと出自をさらに際立たせているのは、書類と付属品が驚くほど完璧に揃っていることです。
ランチア デルタHF インテグラーレ エボルツィオーネは、20世紀後半において最も評価されたパフォーマンス アイコンのひとつといわれています。
ラリーで培われたDNA、卓越したバランス、アナログなドライビングエクスペリエンスなど、そのパフォーマンスと走りの魂がシンクロするクルマは、他にはほとんど存在しません。
ラリー参戦マシンと同じ仕様で、ほとんど新車状態、走行距離も少なく、整備もされた、このデルタHF インテグラーレ エボルツィオーネは現存する最高の一台であり、コレクターにとっては宝石のようなクルマでしょう。
この1991年型のランチア デルタHF インテグラーレ エボルツィオーネ、オークションでの落札価格は9万USドル〜13万USドル(1USドル=約147円として、約1323万円〜約1911万円)と予想されています。
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