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“ガチャ!”と響くドアは46年経っても健在! メルセデス・ベンツ「Gクラス」が“高嶺の花”でも愛され続ける理由とは

「Gクラス」は何が変わり、何が変わらなかったのか?

 1979年に誕生し、46年にわたり進化してきたメルセデス・ベンツ「Gクラス」。かつてより価格は大きく上昇しましたが、それでもなお愛され続ける理由があります。

メルセデス・ベンツ新型「G580 ウィズEQテクノロジー エディション1」
メルセデス・ベンツ新型「G580 ウィズEQテクノロジー エディション1」

 メルセデス・ベンツは、国産、輸入車を含めた自動車ブランドで最も多くのSUVを送り出しています。中でもGクラスは、同ブランドで究極のオフローダーを謳うにふさわしい圧倒的な悪路走破性を誇っています。電動化も盛り込まれ、内燃機関(ICE)とそっくりの見た目のBEV(電気自動車)である「G580 ウィズEQテクノロジー(G580 with EQ Technology)」も導入しています。

 2024年7月のマイナーチェンジを機に発売されたBEV仕様の消費税込みの車両価格は2635万円。3リッター直列6気筒ディーゼルターボを積む「G 450 d ローンチエディション」は2110万円、「メルセデス AMG G 63 ローンチエディション」が大台超えの3080万円となっています。

 かつては1000万円台でも購入できたGクラス。当初からもちろん高嶺の花ではあったものの、いまや多くの人にとって、一気に手出しできない超高級オフローダーになってしまいました。

 2018年6月に上陸した現行の「W463」型は、4リッターV型8気筒直噴ツインターボを搭載する「G 550」が1562万円、「メルセデス AMG G 63」は2035万円でデビュー。翌年発売の「G 350 d」は、3リッターの直列6気筒ディーゼルを搭載し、価格は1170万円でした。

 現行型は、先代と同じ型式を使いながらも約170kgの軽量化、最新ATの9G-TRONIC(9速AT)トランスミッション、ボール&ナットから電動機械式ラック&ピニオン式に変わったステアリングなどにより、一気に洗練された走りを実現しています。SUVの中ではいい意味で無骨なハンドリングではあるものの、トラック的なフィーリングではなくなっているのは好例です。

メルセデス・ベンツ新型「G580 ウィズEQテクノロジー エディション1」のインテリア
メルセデス・ベンツ新型「G580 ウィズEQテクノロジー エディション1」のインテリア

 また、先代よりもボディサイズがひとまわり大きくなり、全長が53mm、全幅が64mm、全高が15mm、ホイールベースが40mmそれぞれ拡大。「G 350 d」は、全長4575×全幅1860×全高1970mm、ホイールベースは2850mmとなっています。サイズアップにより前後席の足元空間と肩まわり、前席の肘まわりが拡大し、居住性が大きく向上していました。なお、最新のメルセデスAMG G 63は、全長4690×全幅1985×全高1985mm、ホイールベースは2890mmで、さらにサイズアップしています。

 しかし、変わったことばかりではありません。直線的で武骨なフォルム、そして“ガチャ!”と響くドアの重厚な開閉音など、Gクラスならではの“らしさ”は今も健在。46年にわたり守られてきたこの唯一無二の存在感こそが、多くの人を惹きつけ続ける理由のひとつといえるでしょう。

Nextなぜ新型Gクラスはここまでの高級車になったのか?
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