VAGUE(ヴァーグ)

「え…、ついにフィナーレ!?」日本が誇る“スポーツカー”日産「R35 GT-R」が18年間も愛され続けた理由とは

“高性能を日常へ”と貫いた思想

 2025年8月に生産終了してしまう日産「GT-R」。現行モデルは18年という長いモデルライフを誇り、惜しまれつつフィナーレを迎えようとしています。

日産R35「GT-R 」の2025年モデル
日産R35「GT-R 」の2025年モデル

 R35とも言われる現行型GT-Rが登場したのは2007年のことでした。この時デビューした初期型は、3.8リッターV6ツインターボのVR38DETT型エンジンを搭載し、最高出力480馬力・最大トルク588Nmという世界のスポーツカーとも互角に渡り合えるスペックを引っ提げて登場しました。その高性能はキッチリとタイムでも証明されることとなります。

 2008年4月に世界で最も過酷と言われるサーキット、ドイツ・ニュルブルクリンク北コースにて7分29秒03というラップタイムを記録しました。この記録は当時の量産車のレコードタイムだったのです。

 初期モデルとなるR35 GT-Rの新車時の車両価格は約800万円弱、当時この速さを誇る世界のスポーツカーは1000万円オーバーが当たり前となっていました。そんな中、アンダー1000万円のGT-Rが世界トップの性能を見せたことは衝撃的といえる出来事だったのです。コストパフォーマンスに優れた高性能モデル、それがGT-Rの特徴のひとつです。

 そんな特徴は、18年経った今でも同じと言えます。ハイパフォーマンスモデルとなる「GT-R NISMO(ニスモ)」は約3000万円という高価な価格設定となっていますが、標準モデルは約1500万円からとなっています。初期型に比べたら約2倍の価格設定ですが、この性能を有する世界のスポーツモデルたちの存在を考えれば圧倒的に良心的な価格と言えます。

 いまだに世界トップクラスのハイパフォーマンスを誇っているのは優れた基本設計を有しているからです。ベースは同じながらも、エンジンは最終モデルのNISMOで600馬力までパワーアップされており、エンジンの基本設計が優れていることが分かります。また、シャシや高いボディ剛性も同じです。エンジンはフロントミドシップに搭載し、現在でも日本のスポーツカーとしては珍しいリアにトランスミッションを配置するトランスアクスル方式を採用しており、重量配分の適正化と低重心化を突き詰めたパッケージとなっていました。

Next最先端のまま終幕を迎える“最後の純ガソリンGT-R”
Gallery 【画像】初期型と最終型の違いは? 日本を代表するスポーツカー日産のR35型「GT-R」を写真で見る(40枚)
今しか買えない! 少量限定のプレミアムタイヤとは
浅草の職人魂から生まれた「KIWAME TOKYO ASAKUSA」 どんな腕時計?

page

  • 1
  • 2

VAGUEからのオススメ

タイヤの選び方が変わるーーデザインによる世界観の表現と性能とを両立したブリヂストン REGNO「GR-XIII B Edition」で“大人のドレスアップ”【PR】

タイヤの選び方が変わるーーデザインによる世界観の表現と性能とを両立したブリヂストン REGNO「GR-XIII B Edition」で“大人のドレスアップ”【PR】

RECOMMEND