アメリカの有名チューナーが改造した日産「フェアレディZ」の驚くべき速さとは? エンジン本体はノーマルのまま「800馬力オーバー」を達成!
一般ユーザーも同様の改造が可能に
ただし“ポンづけ”だからといっても、そのチューニングメニューは決して単純なものではありません。

燃料系統では、ダイレクトインジェクションとポートインジェクションのデュアル燃料システムを構築。AMS Stage3高圧燃料ポンプ、Stage3ダイレクトインジェクター、ポートインジェクションマニホールド、デュアルインタンク燃料ポンプシステム、さらにInjector Dynamics 1050×ポートインジェクターまで採用しています。
冷却系統も、「フェアレディZ」専用に開発したヒートエクスチェンジャーとインタークーラーで強化し、足回りもSPLリアキャンバーアーム、トラクションアーム、ソリッドディフブッシングで固められています。
装着されるタイヤは本格的なドラッグレース仕様で、フロントには「MH Racemaster」の26インチ、リアには28×10.0×15サイズの「Hoosierスリック」を装着。
また、シートはスパルコのレースシートに変更するなど、軽量化へのこだわりも随所に見て取れます。
それにしても驚かされるのは、スタンダードモデルで405馬力、「NISMO」モデルでも420馬力に過ぎない「フェアレディZ」のVR30DDTT型エンジンが、ほぼ倍のパワーに耐えられているという事実です。
日産の技術陣が設計した3リッターのV6ツインターボエンジンは、表面的なスペック以上のマージンを持たせているのでしょう。そのポテンシャルの高さには脱帽です。
またもうひとつ、今回の快挙で注目すべきは、比較的手軽なボルトオンパーツだけでこのハイパワーを実現している点。AMS Performanceは「この数年間に開発してきたパーツ類の成果」と説明していますから、一般ユーザーでも同様のチューニングが可能ということになります。
現行型「フェアレディZ」は、チューニングカーのベースモデルとしても最適な選択肢といえそうです。
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