やっぱりクルマは“3ペダルのMT”で走りたい! 走りと便利さを兼ね備えた注目の「国産スポーツモデル」3選
万能ハッチバックが示すスポーツMTの新しいかたち
そして3台目に紹介するのが、万能性で評価されるトヨタ「GRカローラ」です。

●トヨタ「GRカローラ」
トヨタ「GRカローラ」は、レクサス「LBX MORIZO RR」と同じ1.6リッター直列3気筒ターボを搭載し、最高出力304馬力・最大トルク400Nmを発揮。4WDシステム「GR-FOUR」と組み合わされることで、パワーを余すことなく路面へと伝えます。
6速MTには「iMT」と呼ばれる自動ブリッピング機構が備わり、クラッチ操作に不慣れなドライバーでも滑らかにシフトチェンジを楽しめる設計です。さらに、8速DATも設定されているため、幅広いユーザー層に対応しているのも特徴です。
また、5ドアハッチバックというボディ形状は、スポーツカーにありがちな「日常で使いづらい」という弱点を克服しています。後席や荷室の空間も十分に確保されており、普段使いにおいても高い利便性を誇ります。
インテリアはカローラスポーツと共通部分が多く、適度な親しみやすさを残しながら、スポーティな雰囲気を演出。さらに、同じパワートレインを持つGRヤリスよりも乗り味はマイルドで扱いやすく、幅広いユーザーに受け入れられるキャラクターとなっています。
※ ※ ※
今回紹介した3台に共通するのは、スポーツMTが持つ「不便」という従来のイメージを覆している点です。かつては、スポーツカーを選ぶと実用性を諦めるしかないと思われていましたが、いまや走りと日常性を高い次元で両立するモデルが続々と登場しています。
ハイパフォーマンスなエンジンとシャシを持ちながら、家族や荷物を乗せて普段使いできること。新しい時代のスポーツMTは、“一台で全方位を満たす”存在へと進化しています。週末のワインディングでスポーツドライビングを楽しみ、平日は通勤や買い物のパートナーとしても活躍する。これからのスポーツカーの理想形を体現するのが、まさにこれらのモデルなのです。
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