半世紀の時を超えた共演! たった28分で描かれた伝説のBMW「M1」と最新「BMW M ハイブリッドV8」アートカーが米国ペブルビーチに登場
BMWアートカーの原点にして伝説の「M1」
独BMWは2025年8月17日、米国カリフォルニア州ペブルビーチで開催された「モントレー・カーウィーク2025」のメインイベント「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス」において、「BMW M ハイブリッドV8」のアートカーを世界初公開しました。あわせて1979年に制作されたBMW 「M1」のアートカーも展示しました。

BMWアートカーの歴史の中でも最も象徴的な存在として語り継がれるのが、ポップアートの巨匠アンディ・ウォーホル氏が1979年に制作したBMW M1アートカーです。制作時間はわずか28分。ウォーホルは自らブラシを手に取り、直接ボディ全体へ大胆にストロークを重ねていきました。
その様子はライブパフォーマンスのようで、鮮烈な色彩と力強いタッチが今も強烈な印象を残しています。このM1は単なるアート作品ではなく、1979年のル・マン24時間レースに実際に参戦した唯一のBMWアートカーとしても知られています。
一方で、今回北米初公開となったのが、現代アーティストのジュリー・メヘルツ氏が手掛けたBMW M ハイブリッドV8のアートカーです。幾何学的なパターンと鮮烈な色彩をまとった車体は、彼女のダイナミックな作風を体現。2024年5月にパリのポンピドゥー・センターで初公開され、そのわずか1カ月後にはル・マン24時間レースを駆け抜けた経歴を持ちます。BMWアートカー・プロジェクトの20作目にあたるこのモデルは、歴史を受け継ぎながらも新たな表現を切り開く存在として注目を集めました。
展示を終えたアートカーは、それぞれ別の舞台へと向かう予定です。ウォーホルのM1は米国ワシントンD.C.の国立現代美術館「ハーシュホーン美術館・彫刻庭園」で公開される予定で、BMW M ハイブリッドV8はニューヨーク州ブリッジハンプトンで開催される招待制イベント「The Bridge」に登場します。
ここではアメリカ人アーティストのミカリーン・トーマス氏がデザインしたマクラーレン「アルトゥーラGT4」のアートカーと並び、ブランドを超えた“走る芸術”の共演が予定されています。
BMWアートカー・プロジェクトは1975年、フランス人レーシングドライバーでありアートディーラーでもあったエルベ・プーラン氏の発案により始まりました。初代作品となったカルダーによるBMW「3.0 CSL」を皮切りに、リキテンスタイン氏、フランク・ステラ氏、ジェフ・クーンズ氏といった世界的アーティストが自動車をキャンバスに創造性を投影してきました。
今回のペブルビーチでの展示は、1979年の伝説のM1と2024年の最新作を並べることで、BMWアートカーが歩んできた半世紀の伝統とこれからの未来を示す象徴的な瞬間となったのです。
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