アストンマーティン新型「DB12 S」世界初公開 アストン史上トップクラスの性能をもつ「S」バージョンは最高時速325キロ
DB3Sから続く「S」モデルの伝統
英国アストンマーティンは2025年10月8日、DB12のハイパフォーマンス版として新型「DB12 S」を発表しました。

新型DB12 Sは、ドライバー中心のスリリングなDB12をさらに進化させ、出力や動的性能を高めたウルトラ・ラグジュアリー・スーパーツアラーとして位置づけられています。
外観のデザイン変更と内装の刷新により、アストンマーティンの象徴的存在として登場しました。
「DBX S」や「Vantage S」に続くこのモデルは、1953年のDB3Sから続く「S」モデルの伝統を受け継いでいます。
エンジンは改良型4.0リッターV8ツインターボを搭載し、最高出力700馬力/最大トルク800Nmを発生。
最高速度は325km/h、0-60mph(約96km/h)加速は3.4秒と、アストンマーティン史上でもトップクラスの性能を誇ります。
パワートレインのキャリブレーション見直しにより、シフト時間は従来比50%短縮され、スロットルレスポンスも向上しています。
サウンド面でも個性を強調しており、新設計のクアッドテールパイプを採用したステンレス製スポーツエキゾーストシステムを標準装備。さらにオプションでチタン製システムも選べ、サウンドレベルを1.5dB高めつつ約11.7kgの軽量化を実現します。アストンマーティンらしい重厚で官能的なエキゾーストノートが楽しめます。
シャシも大幅に強化され、ビルシュタインDTXダンパーの改良やリアのアンチロールバー剛性向上などで、ロールとピッチを抑制。新設定のステアリングとEデフ(電子制御ディファレンシャル)によって、より自然で直感的なハンドリングを実現しています。俊敏さと安定性を両立し、ワインディングから高速巡航、サーキット走行まで対応するバランス性能を追求しました。
ブレーキにはカーボンセラミックブレーキ(CCB)を標準装備。フロント410mm/リア360mmの大径ディスクにより、スチール製に比べてバネ下重量を27kg軽減し、ペダルフィールと制動安定性を向上。加えて次世代コーナーブレーキコントロール(CBC)システムを採用し、ブレーキング時の車体安定性と旋回性能を高次元で両立します。
アストンマーティン車体性能担当ディレクターのサイモン・ニュートン氏は、「DB12 Sではプラットフォームの潜在能力をさらに引き出し、ドライバーとの一体感を深化させた。スーパーツアラーの精神を新しい領域へと進化させたモデル」と語ります。
エクステリアは性能にふさわしい迫力のあるデザインへとアップデート。フロントには新設計のスプリッターとボンネットルーバーを装備し、空力性能を高めながらスポーティな印象を強調。サイドにはグロスブラックのサイドシルを追加し、フェンダーには象徴的な「S」バッジが輝きます。リアには固定式スポイラーと新設計ディフューザーを備え、4本のテールパイプを左右に2本ずつ配置。視覚的にもダイナミックな印象を与えています。
インテリアは、レッドをアクセントにしたスポーティな仕様に刷新されました。レッドアノダイズ仕上げのモードセレクターダイヤルをはじめ、ステッチやシートベルトにも同色を採用。標準のスポーツプラス電動シートに加え、カーボン製パフォーマンスシートも選択可能です。インテリア素材は3種のパッケージから選べ、アルカンターラやセミアニリンレザーをふんだんに使用した上質な空間を提供します。
また、ヘッドレストには新技術によるエンボス加工のアストンマーティン・ウィングが刻まれ、アルカンターラ製のヒーテッド・スポーツステアリングホイールなど、細部まで仕立ての美学が感じられます。
新型DB12 Sはクーペとヴォランテ(オープン)の両仕様で予約を開始。初回納車は2026年第1四半期を予定しています。
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