E30型 初代「M3」最強の軽量モデル「スポーツエボリューション」をオークションで発見 勝つために生まれた35年前の「BMWのスポーツ魂」とは
600台限定だった初代M3「スポーツエボリューション」
2025年10月18日にドイツのミュンヘンで開催されるRMサザビーズのオークションに、1990年型のBMW「M3スポーツエボリューション」が出品されます。
どんなクルマなのでしょうか。

現在のBMW M社の前身となる「BMWモータースポーツGmbH」が、グループAのモータースポーツ規定を満たすために開発したのが、初代「M3」です。
E30型3シリーズをベースにした初代M3は、1985年のフランクフルト・モーターショーで発表され、翌1986年から生産されました。
前後のブリスターフェンダーに専用バンパー、空力を向上させるためにルーフを延長し、トランクリッドをハイデッキ化して大きなリアウイングを装着するなど、そのスタイリングは迫力満点でした。
エンジンは195馬力を発生する2.3リッター直列4気筒DOHCで、ゲトラグ製の5速MTを組み合わせていました。
そして、1987年と1988年にはツーリングカーレースでさらなる勝利を得るために「エボリューション」と「エボリューション2」が作られました。
いずれも、フロントスポイラーを大型化し、リアウイングにはリップスポイラーを追加し、エンジンもエボリューションは210馬力、エボリューション2は220馬力にパワーアップされました。
さらに1989年には軽量版の「スポーツエボリューション」も作られ、これは直列4気筒エンジンを2.5リッターに拡大して238馬力を発生するという、初代M3で最もパワフルなバージョンでした。
前後のスポイラーは専用デザインとなり、バンパーには赤いラインが入れられるなど、特別感を増幅していました。
M3スポーツエボリューションはわずか600台のみ(カブリオレが1台のみ生産されたとも言われています)の生産台数でした。
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今回の出品車は、1990年1月に生産され、4月にスイスのブルクドルフにある販売店から納車されました。
整備記録を見ると、1993年から2005年まではノルウェーで所有されていたようです。
ボディカラーは美しいブリリアントレッドで、インテリアはブラックレザーのバケットシートにアクセントの赤いシートベルト、スエードのステアリングホイールとシフトノブを装備しています。
エンジンとシャシなどはオリジナルのままの、マッチングナンバーを保持していることも確認されています。
2025年5月にデンマークで整備された後、カタログ掲載時点での走行距離は3万4447kmを示していました。
オーナーズガイドとBMWクラシックの証明書が入ったレザーのケースも付属しています。
この1990年型のBMW M3スポーツエボリューション、オークションでの落札価格は20万ユーロ〜25万ユーロ(1ユーロ=約176円として、約3520万円〜約4400万円)と予想されています。
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