いまや“億超え”も当たり前!? 国産スーパーカーの最高峰 走行わずか1500キロの「LFA」が米国オークションに登場 ビッカビカの「白いレクサス」の気になる落札価格とは
独自設計のV10が生んだ日本製スーパーカー「LFA」
アメリカのオークション「Bring a Trailer」で、2012年式のレクサス「LFA」が95万1000ドル(約1億4335万円)で落札されました。

LFAは、「日本発の本格スーパーカー」を目指して開発されたモデルです。
2009年の東京モーターショーで発表され、2010年から2012年にかけて500台のみが生産されました。
開発には約10年を費やし、エンジン、ボディ、シャシーなど主要構成の多くをゼロから設計したことが特徴とされています。
たとえば、ボディにはデザインと空力性能を両立させたカーボンコンポジット製ボディを採用。さらに、軽量かつ高剛性を実現するために、モノコック部分にはカーボン繊維強化ポリマー(CFRP)を使用し、前後にはアルミ製サブフレームを組み合わせています。
外観はセンター3本出しのエキゾーストやサイドエアインテーク、速度に応じて作動する可動式リアウイングなど、独自の造形を備えます。
そして、搭載されるエンジンは、ヤマハと共同開発された4.8リッターV型10気筒エンジンです。最高出力560ps、最大トルク480Nmを発生し、9000rpmまで瞬時に吹け上がる特性を持ちます。
また、トランスミッションはアイシン製の6速オートメーテッド・シーケンシャルギアボックスを採用し、後輪を駆動。0-100km/h加速は約3.7秒、最高速度は325km/hに達します。
そのエンジンサウンドは「F1マシンのよう」とも称され、排気系にはチタン製マフラーが組み込まれています。
当時のLFAは、カーボンモノコックを採用したスーパーカーとしては異例の信頼性と仕上げ品質を誇り、フェラーリやランボルギーニと並び語られる存在となりました。
しかし、レクサスが利益を度外視して開発したといわれるほどコストがかかっており、量産されていません。
そのため、現在では、状態の良い個体は世界中のコレクターが注目する希少な存在となっています。
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