【海外試乗】ベントレー「フライングスパー」をモナコで試す
コーナリングマシン?! ドライバーズカーとして楽しい新型「フライングスパー」
フライングスパーに搭載されるエンジンは、6リッターW12気筒ツインターボだ。最高出力635馬力(先代比10馬力アップ)、最大トルク900Nm(先代比100Nmアップ)はコンチネンタルGTと同じだ。
フライングスパーの0-100km/h加速3.8秒、最高速度333km/hは、数字だけを眺めるともはやスーパーカーといった感じだ。
すでに国内外で試乗したことのある新型コンチネンタルGTと同じエンジンを搭載している新型フライングスパーだが、その走りに違いはあるのだろうか。
●全長5mということを忘れさせるハンドリング
W12気筒ツインターボが絞り出すパワーは、力強い加速で迫力がある。全長5mある2.5トン級のクルマをこれだけ軽快に走らせられるのだから恐れ入る。
しかも、キャビンは静かでリアルなスピード感覚はほぼ皆無。恐ろしく速く流れる外の景色を優雅に見ているだけだ。
ドライブモードを「コンフォート」にすれば、その時の乗り心地もまさに雲の絨毯のよう。21インチのロープロファイルタイヤを履いていることなど忘れてしまう。
ドライブモードを「スポーツ」に切り替えると、アクセルレスポンスやステアリングがクイックになるが、ギアを高回転まで引っ張っても乗り心地が急変することはない。多少硬くなっても座面を突き上げるようなショックが皆無なのは、まさしくベントレーの真骨頂だ。
さらにいうと、その気持ちのいい乗り味のままコーナリングを楽しめるのだ。ロールの抑え方がとても自然なのも好印象。無理やりフロントのダンパーやスタビライザーが踏んばるのではなく、ナチュラルな感覚でキャビンを水平に保っているからだ。このエアサスのセッティングはいうなれば匠の技、お見事。
このほか3mを超えるホイールベースにも関わらず、コーナリングを自在に楽しめる理由は、コンチネンタルGTにすでに採用されているアクティブAWDとエレクトロニックオールホイールステアリングが大きく貢献しているようだ。
アクティブAWDは状況に応じて前後トルク配分を0:100から50:50に変化させ、トラクション重視にもハンドリング重視にも特性を変えることができるようになった。
エレクトロニックオールホイールステアリングはいわゆる4WSで、低速走行時は後輪が前輪と逆方向に操舵され、高速走行時には前輪と同じ方向に後輪が操舵されている。
ドライブモードは色々試したが、「B」マークのベントレー推奨モードが一番しっくりきた。路面状況をセンサーが読み取り、状況に応じてスポーツモードとコンフォートモードを切り替えてくれる。かなり走り込んで煮詰めたプログラムのようだから、それに任せてしまうのもありだ。
といったところがモナコで対面した新型フライングスパーのファーストインプレッション。まぁ、このクラスになるとちょっと乗ってどうだったというのもおこがましいのではあるが。
ちなみにフライングスパーは2019年内にデリバリーされる予定。車両価格は2615万8000円で、ブラックラインスペシフィケーションという魅力的なオプションも追加されたばかり。こちらのオプション価格は、64万1056円(消費税込)だ。
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