VAGUE(ヴァーグ)

“普段遣いできるフェラーリ”の真骨頂 フェラーリ新型「アマルフィ」ってどんなクルマ? 乗ってわかった強烈なパフォーマンスと快適性の両立とは

滑らかな足回りと強烈なパフォーマンスの両立

 エンジンの反応の仕方も、ローマより滑らかでスムーズなような気がしました。

フェラーリ新型「アマルフィ」のインテリア
フェラーリ新型「アマルフィ」のインテリア

 高速道路の本線流入などで力強い加速を行おうとしたとき、ローマはアクセルペダルの踏み込んだ直後の反応がやや鈍く、しばらくすると爆発的なパワーを発揮する傾向がありましたが、アマルフィはアクセルペダルを踏んだ直後から滑らかにパワーを発揮。自分の狙ったタイミングで、狙った加速度を得るのがより容易で、よりスムーズかつレスポンスのいい加速が味わえるようになりました。

 足回りの印象も、とても滑らかで快適でした。

 あまりに乗り心地がいいので、ローマよりも柔らかいサスペンション・スプリングを用いているのではないかと思ってしまいましたが、エンジニアに確認したところ、スプリングレート自体はローマと変わらないとのこと。それでいながら快適な乗り心地を実現できたのは、電子制御式ダンパーのソフトウェアなどを見直した効果が大きいとのことでした。

 この新しい電子制御式ダンパーは加減速時などにボディをフラットな姿勢に保つ上でも大きく寄与しているように思いました。

 なお、この点もあわせてエンジニアに確認したところ「それは間違いありません」との回答を得ました(笑)。それも、強力なダンパーで強引にフラットな姿勢を保つというよりは、必要なときだけダンピングを高めてクルマが傾くのを防いでいる印象で、優れたフラット感と快適性を両立させるうえで大きく貢献しているように思えました。

 ハンドリングはフェラーリらしくシャープですが、過敏することはなく、ファロ近郊の少し湿ったワインディングロードも安心して走行できました。

 そのいっぽうで、コーナー出口でわざとアクセルペダルを強く踏み込めば、後輪がスムーズに流れ出して軽いオーバーステアの姿勢を作り出せます。こんな表現が正しいかどうかはわかりませんが、「普段遣いするフェラーリ」として適切なセッティングだと感じました。

 最後にブレーキのことについて触れておきましょう。

 すでに296GTBなどにも採用済みのABS evoは、ABSの制御に用いるセンサーを従来の3Dタイプから6Dタイプにグレードアップすることで、滑りやすい状況でもブレーキ性能をギリギリまで引き出すのに役立つ技術。これだけでも安心感の改善には大きく役立ちますが、新たにくわわったブレーキ・バイ・ワイヤはブレーキペダルとブレーキの油圧発生装置を機械的に切り離し、ブレーキペダルの位置を電子的に読み取ってこれをブレーキ油圧制御に用いるところに特色があります。

 従来のスーパースポーツカーのなかには、強力な制動力を生み出すため、ちょっとペダルを踏み込んだだけでも制動力が急に立ち上がったり、逆に反応が鈍かったりするブレーキが少なくありませんでしたが、ブレー・バイ・ワイアであればソフトウェア次第で自由に特性を調整できるため、実に扱い易いブレーキに仕上がっていました。

 走る、曲がる、止まるのいずれの性能もリファインされ、確実にドライバビリティが向上したアマルフィ。それでいて0-100km/h加速:3.3秒、最高速度:320km/hという強烈なパフォーマンスは健在です。

 まさに、「普段遣いできるフェラーリ」の最新形がアマルフィといって間違いないでしょう。

Gallery 【写真】普段遣いできるフェラーリの最新型! 「アマルフィ」を見る(33枚)
「カチッ」と日常をオフに。至福の時を刻む、マインドフルネス

page

  • 1
  • 2

VAGUEからのオススメ

“時を愉しむ”という究極の贅沢――カンパノラ「星響」と巡る、足利・静寂とウェルネスの旅【PR】

“時を愉しむ”という究極の贅沢――カンパノラ「星響」と巡る、足利・静寂とウェルネスの旅【PR】

RECOMMEND