「うわ、懐かしっ!」米国オークションで半世紀前のマツダ「カペラ」を発見 48年間ワンオーナーで走行4.5万キロ 大切に扱われた米国名「626クーペ」とは
低走行・ワンオーナーの好コンディション個体
そんな626のなかでも、今回のオークションで落札された1982年式のクーペは、非常に保存状態の良い個体として注目されました。
この個体はアメリカ・ネバダ州にて新車で購入されたもので、落札に至るまでワンオーナー体制が維持されていました。走行距離はわずか2万8000マイル(約4万5000km)にとどまり、記録簿や整備記録、マニュアル類もすべてそろっています。
ボディカラーは「ライムグリーン・メタリック」で、ブラックバンパーやサイドモール、クロームトリムとのコントラストが鮮やかな印象を与えるデザインです。右ドアには小さな凹みがあるものの、全体の塗装はツヤを保ち、年代を感じさせない美しい状態だったといいます。
また、ホイールは純正の13インチ4スポークアルミホイールを装着。タイヤはトーヨー・エクリプス(185/70)で、ブレーキは前輪がパワーアシスト付きディスク、後輪がドラムという構成です。
ホイールには若干の使用感があるものの、全体として違和感のないコンディションに仕上がっているといいます。
そして、内装はベージュのクロス地で統一され、落ち着いた雰囲気の空間が広がります。装備にはエアコン、クルーズコントロール、パワーウインドウ、AM/FMラジオ付きカセットステレオ、デジタル時計など、当時の上級装備がそろっています。
くわえてユニークな要素として、カーファックス製の「ホーン・ア・プレンティ」という電子音楽ホーンシステムが搭載されており、独特な個性を演出しています。
また、ダッシュボードに備えられたアナログメーターは、85マイルスケールのスピードメーターに加えて、タコメーターや燃料計、水温計を装備。オドメーターには2万8000マイルが記録されています。
搭載されているエンジンは2リッター直列4気筒で、2バレルキャブレター仕様。駆動方式はFRで、5速マニュアルトランスミッションが組み合わされています。オークション出品にあたり、エンジンオイルの交換が実施され、エンジンルームもきれいに保たれていました。
なお、この個体には事故歴や修復歴がなく、カーファックスのレポートもクリーン。こうした良好な履歴が、コレクターからの注目を集めた要因といえるでしょう。
このような保存状態と記録の整った626 クーペは、今回のオークションで40件の入札を経て、最終的に1万5951ドル(約247万円)で落札されました。
※ ※ ※
626(カペラ)シリーズは、マツダの世界進出を支えた重要なモデルであり、今回のようなワンオーナーかつ低走行距離の個体は極めて貴重です。
デザイン、機構、記録の三拍子が揃った今回のクーペは、1980年代マツダ車の再評価の波に乗った好例といえそうです。
今後もこうしたコンディションの良い日本車が、北米のオークション市場で注目を集めていく場面が増えていくかもしれません。
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