“レジャーバイク”ブームを牽引した 半世紀以上前の日本名「ダックス」が米国オークションで落札 新車のようにレストアされた「CT70トレイル」の令和での価値とは
エメラルドグリーンに彩られた珠玉のレストア個体
今回オークションに登場した個体は、1970年式のCT70Hトレイルです。
オリジナルの魅力を保ちながらも、2023年に徹底的なレストアが施された一台です。

エクステリアは3層構造のキャンディ・エメラルドグリーン・ウレタン塗装で再仕上げされ、深みのあるメタリックな輝きを放っています。
外観は、フレームだけでなく、チェーンガードやフロントフォーク上部、スイングアーム、ヘッドライトバケット、ショックのシュラウドにいたるまで同色で再塗装され、デカールもすべて新調されています。
ブラックのビニールシートとクロームのフェンダーが全体のコントラストを引き締め、レトロな雰囲気を際立たせています。
また、ホイールは10インチのスチール製マルチピース構造で、ベアリングやブリヂストン製「トレイルウイング」タイヤ(サイズ4.00インチ)も新品に交換済みです。
サスペンションはインバーテッドフォークとデュアルショックを採用しており、スプリング類のクロームメッキも再処理されています。
ブレーキは前後ともにドラム式で、シューやスイッチなどの関連パーツもオーバーホール済みです。
ステアリングまわりには再メッキされた折りたたみハンドルバーと、ニッポンセイキ製の速度計(最高表示50マイル)が備わります。オドメーターの表示は11マイルですが、実際の総走行距離は不明とされています。
そして、エンジンにはアフターマーケットの88ccピストン&シリンダーキットが装着され、それに対応するカムシャフトも組み込まれています。キャブレターはケイヒン製で、再調整と再ジェット化が実施され、外観も美しく再塗装されています。
そのほか、マフラー、エアフィルター、燃料ライン、バッテリー、チェーンガード、左クランクケースカバーなども新品に交換されており、パーツの状態からも徹底した手入れがうかがえます。販売時にはオーナーズマニュアルや工具、メーカーのリテラチャー類も同梱されていました。
なお、今回のオークションでは、31件の入札を経て最終的に1万777ドル(約160万円)で落札されました。
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1970年代のミニバイクブームを象徴するモデルのひとつであるホンダ「CT70トレイル」は、取り回しやすいサイズと実用性を兼ね備えた設計で、多くのライダーに支持されました。
今回の個体は、外装からエンジン内部に至るまで抜かりなく手が入れられており、レストアの完成度は極めて高いものといえます。
およそ160万円という落札価格は、クラシックバイク市場におけるCT70の評価が年々高まりを見せていることを示す一例かもしれません。
かつてのレジャーバイクが、今ではコレクターズアイテムとして、ふたたび注目を集める時代となっているようです。
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