「いいタイヤなのに滑った。なんで?」の声も “いつも通り”が一番危ない! バイク販売店の“プロ”に聞いてみた 冬の道路に潜む危険箇所とは
タイヤの温度管理と市街地の落とし穴、販売店が教える冬の鉄則
冬場の安全な運転方法について、ある中古バイク販売店担当者は次のように話します。

「冬場はいつもと異なり、路面のコンディションが大きく変化します。
大前提として、路面が凍結していたり雪が積もっていたりする場合、バイクでの走行はできません。
また、雪が積もっていない場合でも、路面の温度が低いため、タイヤと路面との接地感が薄くなりがちです。
そのため、他のシーズンに比べて滑りやすい条件が整っています。
さらに、晴れている日であっても油断は禁物です。走り出した直後のタイヤは非常に冷たく、ゴムが硬い状態になっています。
この状態で急に大きなパワーを伝えようとすると、タイヤがグリップせずにスリップを引き起こすリスクがあります。
とくに冬の朝一番の出発時や、ツーリングの休憩などでタイヤが冷え切った後は、しばらくの間は控えめな運転を心がけ、タイヤを徐々に温めるように意識しましょう。
くわえて、一部のサーキット走行を想定したタイヤは路面温度に依存する性能で、路面が冷え切っていると正しいグリップ力を発揮できないことがあります。
ほかにも、そのようなタイヤは冷え切っているとスリップしやすくなるので、タイヤ選びにも注意が必要です」
このように、タイヤの温度が適正になるまでは、急加速や深いバンクを避けることが安全面で重要だといいます。

また、都市部や郊外に潜む危険箇所について、同担当者は次のように話します。
「都心部を走行する際は、冷え切ったマンホールや横断歩道の白線に注意が必要です。
また、日光が当たらない建物の影などは、路面が凍結したまま残っている箇所が少なくありません。
たとえ雪が降らない地域であっても、日陰の走行には細心の注意を払いましょう。
そして、この時期の山道走行は極力控えることを推奨します。標高が高い場所では予期せぬ積雪や凍結に遭遇する恐れがあるためです。
万が一の転倒でバイクを引き起こせなくなったり、電波が届かない場所でレッカー車を呼べなくなったりする事態になれば、生命の危険にも繋がります。
そのため無茶な計画は立てず、安全を最優先にした判断や行動が重要です」
このように、冬の走行時は路面やタイヤの状態を常に把握する姿勢が重要だといいます。
無理な走行は避け、余裕を持ったスケジュールでバイクを楽しむことが、冬を無事に乗り切るための鉄則といえます。
※ ※ ※
冬のバイク走行においては、徹底した防寒対策で体力を維持するとともに、タイヤが温まるまでの挙動や路面の凍結、白線などの滑りやすい箇所への警戒が重要になります。
とくにトラブル時の救助が困難な山道走行は控え、常に路面の状況に合わせた慎重な運転を心がける必要があります。
いずれにせよ、冬季の間は無茶な計画や走行を控えることが大切です。
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